アレッポ発デリゾール行きの列車にて。青年海外協力隊とラッカ。花という名前の女性。

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大学生時代のバックパッカー旅行記です。トルコ→シリア→レバノン→ヨルダン→イスラエル→パレスチナ→エジプトの順に7か国を周っています。


 

夜道を歩く

深夜25:00に宿を出て、歩いて駅まで歩いた。
歩いていると、ワゴン車が近くでスピードを落としたのでちょっとドキドキした…。

深夜にひとりで歩くのだから怖いもの知らずだったと思う。治安のことなんて全く意識してなかった。

アレッポ駅

photo: 世界の記述より

こんな遅い時間だが、駅には電車を待つ人がそこそこいた。僕も待っていると、前を短パンの男性が通り、近くのベンチに座ってタバコを吸い始めた。日本人ぽい?

しばらくすると、連れの女性がやってきた。そして、日本語で喋り始めた。こんな場所のこんな時間に日本人と会うとは!!

電車の乗り方や席のことが不安だったこともあり、聞きがてら声をかけてみた。すると、女性が、

「ね、日本人けっこういるって言ったでしょ?」

と男性に言った。
彼女は青年海外協力隊でシリアのパレスチナキャンプにいるらしかった。彼氏は夏休みを利用して彼女に会いに来たということだった。

「ひとりで旅してるなんてすごいですね!」

なんて言われたが、青年海外協力隊の彼女の方がよっぽどすごかった。
アラビア語も使えていた。
すごい…

電車内での出会い

席はたぶん彼女たちは1等で、僕は2等を買っていたはずだった。しかし、空いているから大丈夫と、後ろの席に座らせてもらった。

僕たちが話していると、近くのシリア男性が話しかけて来た。なぜか腕輪をくれたりした。
自分の食べ物を勧めてくれたが、申し訳ないが、僕と彼氏は断った。2人ともお腹を壊していて、「食べ物がね…」と意気投合した笑

近くにシリア女性もいて、彼女は英語ができたので少し喋った。こっちに女性もいないと、ムスリムの女性と喋る機会はほとんどない。
名前を名乗り、アラビア語の分かるカップルの彼女は「花って意味よ」と僕たちに説明して、本人も「Flower」と自ら言った。

google翻訳してみると「zahra」と出た。そう名乗ったのだろうか?

お別れ、そしてデリゾール着

photo: 4travelより

青年海外協力隊のカップルは『ラッカ』という駅で降りた。常に笑顔で接する彼女にすごく強さを感じた。彼氏は同士としてがんばろうというように、別れ際に両手で握手をしてくれた。

それからしばらくして、うつらうつらしていると、

「Stand up!」

と言われてハッとした。デリゾール駅が近づいていて、花さんが声をかけてくれたのだ。席越しに喋っただけだったから分からなかったけど、彼女は赤ちゃんを連れていた。若かったけど、お母さんだった。

午前8:00ころ、デリゾール着。

みなさんありがとう。本当に。

当時を振り返ると・・・

この電車でのことは写真も残ってなく、実はほとんど覚えていなかった…。
日記を見て、薄っすらとそうだったなと思った。

それにしても、こんなにも人に甘えた旅行をしていたのかと、恥ずかしくなってしまう…。
シリア入国のバスでも、この電車でも…。
バックパッカーと言うと聞こえはいいけど、実態はこんなもんでした…汗

『ラッカ』という地名。

今はニュースで聞くところだなぁ。
2011年以降のシリア内戦。2016年、ISが「首都」と言ったのがこのラッカだった。
それ以前の画像を探すと、栄えているある程度大きな町だったのがわかる・・・。
ほのぼのと鉄道で旅したところがこんな風に変わってしまうとは・・・。

photo: BBC NEWS JAPANより

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