2019年9月末に訪れた東日本大震災遺構のブライダルパレス高野会館を紹介します。
場所は、この前に訪れた南三陸さんさん商店街から川を挟んではす向かいという場所です。
行き方がよく分からなかったのですが、車で橋を渡るとすぐに看板が出ていて、ガタガタの道を降りていきました。復興工事の巨大なトラックと2台すれ違いました。
Youtubeでも紹介・解説しています。
震災遺構を巡る様子をYoutubeでも紹介・解説しています。写真だけでなく、映像付きで分かり易いと思いますので、良かったら合わせてご覧ください。
宮城県の震災遺構記事一覧
順 | 各記事 |
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0 | 旅のルート全体 |
1 | 旧女川交番 |
2 | 大川小学校 |
3 | 南三陸町旧防災対策庁舎 |
4 | リアス・アーク美術館 |
5 | 旧気仙沼向洋高校(伝承館) |
6 | ブライダルパレス高野会館 |
7 | 仙台市立荒浜小学校 |
撮影に使ったカメラとフィルム
327人と犬2ひきを救った、震災遺構ブライダルパレス高野会館
ブライダルパレス高野会館は震災遺構として残る「民間」の施設です。
震災当時、屋上に避難した327人と犬2匹の全員の命を救いました。当日会館では老人クラブの催しが開かれていたそうです。
こちらのブログによれば、2018年12月から震災伝承施設として民間の募集が始まり、2019年3月にブライダルパレス高野会館もそのひとつとして登録されたとのこと。
つい最近の話ですね。
それまでも、震災遺構として残すためにさまざまな活動をされていたようです。残すということ自体に被災者にとっては複雑な決断が必要な上に、公共施設でないことでさらに難しかったことが伺えます。
≫ ホテル海洋スタッフの楽しいブログ
≫ 遺構保存はなぜ難しいのか(時事ドットコム)
ブライダルパレス高野会館の場所と行き方
私たちは車で南三陸さんさん商店街のあとに訪れました。地図の東側から来ると、橋を渡ったあたりに看板が出ていて下って行きました。
2019年時点では、道がまだ舗装されていないガタガタの状態でした。
2019年、民間震災遺構ブライダルパレス高野会館を訪れました。
橋の横の道路を下って行きます。写真のようにまだ舗装がされていない道でした。
復興工事の巨大なトラックとすれ違ったので、邪魔にならないあたりに車を停めました。
このあたりは全体が復興工事中で、高野会館はぽつんとある感じです。
看板があり、327人と犬2ひきをを救った震災当時のことが書かれていました。
民間震災遺構だということをこのときはじめて知りました。
考えてみると今まで訪れた、交番、小学校、高校はぜんぶ公共の施設でした。「民間」が特別であることが分かります。
また、すぐ向かいでは旧防災対策庁舎が「震災復興祈念公園」として整備されつつある一方で、手つかずのままになっていることでも民間施設と公共施設の違いを感じます。
9月の宮城も東京と変わらず暑かったですが、草の様子には秋の気配を感じます。
中を見学できるようにはなっていません。ロープが張られていました。
そういえば、すごく天気のいい日でしたね。
震災遺構ブライダルパレス高野会館 – おわりに
民間震災遺構のブライダルパレス高野会館を紹介しました。
民間施設を震災遺構として残す意義を知った訪問となりました。行き方は少し分かり難いですが、南三陸さんさん商店街からは建物が見えますので、なんとか看板を見つけて訪れてみてください。