今回は、8ミリフィルムカメラ『ELMO Super 103T』の使い方を紹介します。
ELMO Super 103Tは、Kodakの8ミリフィルム「Super8」用のカメラです。8ミリフィルムをやってみたくて、ネットでジャンク扱いのものを中古で購入しました。
手探り状態でしたが使ってみたところ撮影できましたので、分かる範囲で使い方を紹介します。
2019年現在、映像関係者でなくても個人で8ミリフィルムを撮影・現像・データ化まですることは可能です。興味ありましたら「8ミリフィルムの始め方」記事をご覧ください。
【8ミリフィルムカメラ】ELMO Super 103Tとエルモ社
ELMO Super 103Tは1970年に発売された、Kodakの8ミリフィルムSuper8用のカメラです。
エルモ社は私はてっきり海外の会社かと思ったのですが、1921年創業の名古屋の会社です。現在も健在でした。かなりの老舗ですね。
ELMO Super 103Tにも「NAGOYA JAPAN」の文字がありました。
カメラの機能としては、レンズはズーム付きで、露出は自動です。
≫ Elmo Super 103 T(super8wiki.com)
≫ エルモ社(Wikipedia)
【8ミリフィルムカメラ】ELMO Super 103Tで撮影した映像作例
別記事にKodak Super8フィルムのVision3 50Dと、Ektachrome 100Dで撮影した映像を紹介していますので見てみてください。
Vision3 50Dはネガフィルム、Ektachrome 100Dはポジフィルムです。
ELMO 103Tのレンズの状態がそこまで良くないので、逆光などで明るいシチュエーションで絞りが絞られるシーンではレンズ内のチリ(カビ?)がちょっと目立っています。
そんなところも8ミリフィルムの味だと思っていただければ笑
Kodak Super8 Vision3 50Dの映像作例
Kodak Super8 Ektachrome 100Dの映像作例
【8ミリフィルムカメラ】ELMO Super 103Tの使い方
では、ELMO Super 103Tの使い方を実際に使ったときの画像を交えて紹介していきます。
Super8カートリッジの入れ方
新幹線内でSuper8カートリッジを入れるところを撮影しました。
Kodak Super8 Ektachrome 100Dを入れるところです。
後ろのボタンを押すと、カートリッジを入れる部分がオープンします。
オープンすると中はこんな感じになっています。
左側にフィルムのリールを回転させるところがあります。
Super8カートリッジがリールを回す部分に合うように入れます。
ちゃんとカチッというまで閉めます。
これでSuper8カートリッジが装填できました。
ELMO Super 103Tでの撮影方法
つづいて撮影方法です。動かし方がなかなか独特で、最初分かりませんでした。
動かし方
動かすためには、単三電池2本を使用しますので入れておきます。
右側に爪があります。これがスイッチのようなものです。
その爪を立ち上げます。スイッチが入った状態という感じです。
この状態にしておいてから、動かし方は2パターンあります。
- 爪をさらに押し下げる
- トリガーを引く
実際にSuper8カートリッジが入っていない状態で試してみてください。動くと思います。
一般的な撮影は、パターン2の「ファインダーを覗いてトリガーを引く」方かと思います。
上部の手提げ部分をもっての撮影シーンってイメージあるのですが、もはやファインダーを覗かないで、勘だけで撮影するんでしょうかね?
フォーカス・ズーム
ピントを合わせるためのフォーカスとズームは、カメラをやっていれば分かると思います。
ズームはレンズの後ろ部分の輪で調節します。ファインダーと連動していますので、見て確認できます。
フォーカスは手前の輪で調節します。ファインダーがそもそも見えにくいので、あらかじめ距離を合わせてから撮影をしました。そのようにしたらだいたいピントの合った映像になってました。
撮影時間ゲージと終了
撮影していくと、写真中央の「S」にある白いゲージが回転していきます。それで現在何分撮影したかが分かるようになっています。
これは途中で気づきました。知らなくてはじめはスマホに撮影時間をメモしていました笑
また、この中古ELMO Super 103Tはの時間ゲージは正確ではなくて、3分半を超えても撮影できていました。目安という感じですね。
ちなみに、Super8カートリッジ1本(50フィートらしいです)で撮影できるのが3分半と知ったときは、短すぎて嘘かと思いました・・・。
Super8カートリッジが終了するとファインダー内に赤ベロ(っていうんですかね?)が出てきます。
こうなったら終了です。
分からない部分
上の写真に「太陽と人」のマークがあるところがありますが、ここは動かせませんでした。壊れているのか、自動で動くのかよく分かりません。
おわりに
というわけで、今回は8ミリフィルムカメラ「ELMO Super 103T」の使い方を紹介しました。
周りで8ミリフィルムをやっている人がいないので、使い方はなかなか戸惑いました。とくに、動かし方が横の爪がスイッチになってるとは思いませんでした・・・。同じカメラという人も少ないかもですが、ELMOの8ミリフィルムカメラならもしかしたら同じパターンなのかもしれないですので、使い方の分からない方の参考になったら幸いです。
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8ミリフィルムの始め方