今回は、動画カメラとしてのSONY α6000シリーズの選び方を紹介します。
先日、動画撮影用カメラとしてSONY α6300を購入しました。SONY α6000シリーズは種類も多いので選び方がちょっと分かり難いと思いました。
最近はYoutubeチャンネル開設も一般的になってきて、動画カメラが一台あると便利です。
私なりの分類になりますが、動画用カメラ、とくにSONYのミラーレス一眼の購入を検討されている方の参考になりましたら幸いです。
α6300購入理由はこちらで。
Youtubeではカメラボディのα6300のほかに、格安で購入したレンズやマイクなどの動画を始める一式を紹介していますので、初心者の方にはとくにおすすめな内容になっています。
無料でPremiere Proを使う手順はこちら
Contents
SONY α6000シリーズの分類
SONY α6000シリーズは、APS-Cサイズのミラーレス一眼です。
フルサイズではない分、小型のカメラなので、持ち運びには便利です。また、Eマウントのレンズは多数販売されているので、自分の好みの撮影をしたいニーズにもこたえてくれます。
動画カメラとしてα6000シリーズを選ぶ際に、私なりに上の表のように分類してみました。
便宜上、上位クラス、中位クラス、下位クラスの3分類しました。
では、それぞれのクラスと古いモデルと新しいモデルとの違いを解説していきます。
フルサイズカメラα7シリーズ
フルサイズ撮影の動画カメラ(α7シリーズ)はこちらで紹介しています。
下位クラス:α6000,6100は価格安め。写真とホームビデオ的な撮影向き。
下位クラスはα6000, α6100になります。
このクラスは動画撮影の機能としてはPP(ピクチャープロファイル)と手振れ補正がありません。その分、安く購入できると言えます。
ピクチャープロファイルがないので、撮影した動画の色付けを後からPremiere Proなどで行ったりはしないで、カメラにお任せという感じになります。もちろん、それで綺麗な映像は撮れます。
一年の行事や子供のイベントなどのホームビデオ的な用途にはこちらで十分だと思います。また、室内固定で商品紹介などのYoutubeチャンネルをやるにも、こちらで十分足りるのでは?と思います。
手振れ補正がないので、小型の三脚などもセットで購入するのがおすすめです。
写真撮影に「手振れ補正」は必要?
今回は「動画カメラ」としての分類ですが、写真撮影用としてもこの下位クラスはおすすめです。
この機種には手振れ補正がありませんが、写真撮影するなら手振れ補正はまったく必要ないと私は思います。
というのは、下位クラスと言ってもISO感度が51200まで対応しています。フィルムカメラをしている方なら分かる通り、これはフィルムではありえないほどの高感度です。
夕方や、ちょっと薄暗い室内くらいでもほとんど手振れは起きないのではないかと思います。
また、α6000, α6100どちらの機種もRAW撮影にも対応しています。なので、写真撮影用途ならこのクラスでも本格的なデジタル現像が堪能できます。
スマホのカメラしか使ったことがないという方は、タッチ液晶のα6100の方が使いやすいかもしれません。
中位クラス以上:本格的な動画編集やCinematic撮影ができるカメラ
本格的な動画編集や、いわゆるCinematicな映像表現をするならこちらの赤枠の中位クラス以上が必要になってきます。
そのCinematic表現を可能にするのがピクチャープロファイルです。
私も、動画をやるまでSONYのこの機能のことを知らなかったのですが、S-Log2, S-Log3というLog撮影をすることができて、ダイナミックレンジという色幅の広い映画のような映像表現をすることができます。
Log撮影の参考記事
Log撮影についてあまり聞いたことがないという方は、以前にLog撮影をスマホカメラで行う方法というブログ記事を書いていますのでよかったらご覧ください。
中位クラス:α6300,6400はピクチャープロファイルあり
中位クラスのα6300, α6400はピクチャープロファイルはあるけど、手振れ補正がないモデルです。
上でも言った通り、ピクチャープロファイルがあるので、撮って出しではなくて、自分なりの映像表現をすることができます。
私は、主に「料理動画の撮影用」として考えていたので、手振れ補正は不要だったのでこのクラスのα6300にしました。
三脚も一緒に購入しました。三脚は高級なものにしなくても、4000~6000円くらいの価格帯でもなかなかいいものがたくさん出ています。
上位クラス:α6500,6600は手振れ補正が追加
上位クラスはα6500, α6600です。ピクチャープロファイルも手振れ補正もあるモデルです。ぜんぶ込みですね。
手振れ補正があるので、ある程度、外で歩きながらでも動画撮影が可能と言えます。
とは言っても、本格的に手振れのない動画撮影をするなら、やはりスタビライザー・ジンバルは必要だと思います。
ある結婚式撮影のカメラマンもα6500を使っているというのを知ったので、プロ用途にも堪える性能とも言えそうです。
ただ、その分値段が高くなるというところがありますね。
また、最新のα6600はバッテリーが変わってすごく保つものになりました。外での長時間撮影にはα6600がとくにおすすめです。
新型モデルの利点:自撮り対応、30分制限なし
最後に、2019年発売の新しいモデルはどのように良くなったかですが、2点あります。
- 自撮り対応のタッチ液晶
- 30分の録画時間制限が解除
という2点です。ではそれぞれ詳しく紹介します。
【1】自撮り対応のタッチ液晶
画像はSONY公式サイトのα6100ですが、α6400, α6600ともにこのように液晶が前を向いて自撮り対応になりました。
写真にしても、動画にしても、自分を入れた撮影をしたいという人にはとても便利になりました。
自分を撮影しながらのVlog動画なんかには、こちらの新しいモデルが向いていておすすめです。
【2】30分の録画時間制限が解除
これは動画撮影をするようになって知ったことなのですが、実は動画の録画は今まで30分まで(29分59秒)までで、一旦終了するようになっていたようです。
その理由は、30分以上だとカメラではなくてビデオカメラに分類されてしまい、海外の国によっては関税がかかってしまったようです。
それが、
2019年2月1日、 日欧EPA(日EU経済連携協定)が発効されました。それにともない一部製品の関税が撤廃
とのことで、この関税がかからなくなったようです。
したがって、ずっと動画録画ができるようになったので、長時間録画しっぱなしにしたい方には新型モデルがおすすです。
フルサイズのα7シリーズ最新機種のα7IIIは、残念ながら2018年発売でこれに間に合ってませんので、α6000シリーズの新型モデルはなかなかアドバンテージがあると言えます。
SONY α6000シリーズの選び方 – まとめ
というわけで、今回は動画カメラとしてのSONY α6000シリーズの選び方を分類して解説しました。
予算に余裕があれば、とりあえずぜんぶ込みの最新機種α6600を買ってしまえばいいと言えますが、なかなか高いです。
自分がどの用途でミラーレス一眼を必要としているかが分かれば、無駄の出費のないカメラ選びが出来るかなと思います。
動画カメラ選びの参考になりましたら幸いです。
α6000シリーズまとめ
上位クラス:手持ち撮影/映像表現
中位クラス:三脚撮影/映像表現
下位クラス:写真/お任せ映像
新型モデル:自撮り対応/30分制限なし
紹介した三脚・ジンバル