今回は、クロスプロセス(クロス現像)を試してみた話です。LOMO LC-Aを買ったことをカメラ好きの友人に話したところ、
とのこと。
となっていたのですが、いろいろ調べたりして、ようやく試したフィルムが現像できました。トップ画像のような独特な色合いのアーティスティックな写真ができる現像方法です。確かにLOMOっぽいですよね。
今回は、クロスプロセスについてや、クロスプロセスのやり方・現像料金などをまとめました。
ちなみに、「クロスプロセス」は「クロス現像」とも言うのですが、とくに現像してくれるショップでは「クロス現像」が一般的に使われているようでした。(写真好きの間で「クロ現」と言ったら、NHKじゃなくてこっちになるのかな?と思ったり・・・)
LOMO LC-Aを買った記事はこちらです。
クロスプロセス(クロス現像)とは?
一般的なフィルムカメラで使われる35mmフィルムには、ネガフィルムとポジフィルムがあります。
ネガフィルム
ネガは『写ルンです』などでもおなじみの、現像したフィルムが反転した色に出てるものです。趣味でフィルムカメラをする人のほとんどがこちらのフィルムを使うと思います。
ポジフィルム
ポジは現像したフィルムがそのままのカラーで出るものです。なので、プロジェクターで投影することもできます。かつてはプロカメラマンが使っていたフィルムというイメージです。「ポジは難しいよ」とか「ポジは色の出方が違う(良い)」と聞きますが、真偽のほどはよくわかりません。現在はプロもアマもデジタルですしね・・・。
クロスプロセス(クロス現像)
それで、ネガにはネガの現像方法があり、ポジにはポジの現像方法があるのですが、クロスプロセス(クロス現像)はそれを逆にして(クロスして)現像することを言います。したがって、下の2パターンがありますね。
ネガフィルム → ポジフィルムの現像方法で現像
一般的に「クロスプロセス(クロス現像)」と言った場合には、前者の「ポジフィルム→ネガフィルム現像」を言うみたいです。私が今回やったのもこちらです。
クロスプロセス(クロス現像)用のフィルム選び
まずは、クロスプロセスをするためのフィルムを買いましょう!
「ポジフィルム→ネガフィルム」現像をするので、35mmのポジフィルム(リバーサルフィルム)を購入すればよいです。(カメラ用語は同じものを指す言葉がいろいろあってややこしいですね・・・)
LomographyからはX-Proというクロスプロセス専用のフィルムも出ています。インスタグラムのフィルターでもありますね。英語の省略表記でクロスプロセスをX-Proとも書くようです。
では、現在でも購入できるポジフィルムを紹介します。クロスプロセスの面白さは、フィルムによって色の出方が全く違うことなので、なかなかひとつに選べないところもありますが・・・。ここにも沼がありそうですね・・・。
購入できる35mmポジフィルム【2018年】
現時点で購入できるポジフィルムをピックアップしました。Kodakエクタクロームの再販もあったりするものの、どんどん貴重な存在になってきてますね。
これ以外にも廃盤フィルムをヤフオクなどで探すのもいいかもしれません。FUJI Provia400Fも試したかったんですが、もう廃盤なんですね。探そうかな・・・。Amazon出品のものでも高価なものは廃盤フィルムかと思われます。
クロス現像ができる場所はどこ?【料金など】
「ポジフィルム」で撮影したら、あとは現像サービスのショップで「クロス現像でお願いします」と言えばいいだけなんですが、残念ながら、クロス現像できる場所は限られていました。
私が実際に訪れたショップや、調べたサービスを一覧にしました。
実店舗でのクロス現像
パレットプラザ(最寄り店舗)
クロス現像はできませんでした。FUJIFILMの現像所に送るとのことで、そちらが非対応のようです。
カメラのキタムラ(新宿店)
「クロス現像専用フィルムのみ対応」とのことでした。なので、X-ProならOKだと思います。今回試したFUJIFILM製ポジフィルムはクロス現像できませんでした。残念。
ヨドバシカメラ(新宿プリント店)
私は今回こちらでクロス現像しました。ただし、料金が通常の現像の2倍で1728円でした。データ化は756円なので、合計2484円。また、現像が仕上がるまでに約10日かかりました。実店舗の安心感はありますが何度も試すにはちょっと高いですね・・・。
ネット店でのクロス現像
なら写真くらぶ(楽天店)
楽天に出店している現像所です。FUJI, Kodak, LOMO, Agfa対応とのこと。「クロス現像+データ化」で900円~とかなり格安でクロス現像ができますね。次回は使ってみようと思います。
ポパイカメラ
ネット店から注文できます。クロス現像750円(データ化料金は+100円?)。データはLINE送信・CD・USBを選ぶことができ、メディア代が別途かかります。自由が丘に実店舗もあるようです。
ToyLabネット現像所
ネット店から注文できます。クロス現像734円+データ化(4BASE)540円=1274円~。クロス現像の作例も多く、実はこちらの作例を見て、今回FUJIFILM Velvia50を選びました。クロス現像にも力を入れてるのが伝わります。
料金的にも、クロス現像への力の入れ方的にもネット店の方がよさそうですね。2度目をやるときはネット店でお願いしようと思います。
クロス現像したフィルムのデータ化(ネガ扱い)
クロス現像した際に、データ化までしてもらえばいいのですが、私は写っているか確認してから決めたかったためヨドバシカメラでクロス現像のみしてもらいました。
それで、分かったのですが、「ポジフィルム→ネガフィルム現像」のクロス現像は「ネガフィルム扱い」とのことです。(ヨドバシカメラの若いスタッフでは判断できず、ベテランスタッフに教えていただきました^^)
ということなので、いつも使っているサービスを選べば大丈夫です!
こちらの記事で、フィルムのデータ化サービス料金比較をしました参考にしてください。
LOMO LC-A (FUJIFILM Velvia50)でクロス現像した写真作例。
今回使ったのは、こちらのFUJIFILM Velvia50です。カメラボディはキングオブトイカメラことLOMO LC-Aです。
では、作例に行ってみましょう!
原宿駅です。なにか起こりそうな異様な雰囲気になりました。もっと青色にでるかと期待したのですが、緑が強くでました。
蒲田に来たのは、駅ビルの東急プラザ蒲田の屋上「かまたえん」に観覧車があるからでした。クロスプロセスなら観覧車を撮影しないと!と勝手に思って。ひとりで乗ってもみました^^;
新宿駅です。10月の初めころで、このころは台風が来たりと天気が悪い日が続いていて、この日も曇ってました。Velvia50は曇り空は黄色~緑に出るようですね。
明るいと少し青みがでてきますね~。LOMO LC-Aは風景もきれいに写りますね。
廃墟撮影スポットのみとうさんぐち駅の屋上から。ここではデジタルメインで撮影したので、また改めて出せたらと思ってます。
このフィルムを使ってみた印象だと、「暗い部分→黄色~緑」「明るい部分→青」と出るような感じでした。天気によって色合いはコロコロ変わりそうです。また、かなりコントラストも高くなりますね。
というわけで、Velvia50でクロス現像してみた写真でした。
クロスプロセス(クロス現像)のやり方まとめ
クロスプロセス(クロス現像)のやりかたをまとめると・・・
1.ポジフィルムを買う
2.フィルムカメラで撮影する
3.クロス現像してもらう
という手順になります。
今回試したVelvia50は黄色~緑が強い写真でしたが、クロスプロセスは使うフィルムによって色はかなり変わってきます。ぜひ好みのフィルムを探してみてください。
あと、実を言うとポジフィルムを使ったのは今回が初めてでした。カメラのキタムラにクロス現像の相談をしたときに「ポジフィルムとして現像するのはどうですか?」と言われてしまったんですよね・・・。Kodakエクタクロームが再販されたり、また熱くなってる感じのポジなので、ぜひ普通の現像もしなくてはと思いました!笑
次回は、FUJIFILMミラーレス一眼のフィルムシミュレーションがインスタで強い理由を考えます!
つづく。