Ricoh Auto Halfの使い方。可愛いだけじゃない!ゼンマイ仕掛けのハイテクカメラ。

Hiron
こんにちは、フィルムカメラ沼のHironです。(Twitter / Youtube)

今回はハーフサイズカメラのRicoh Auto Half(リコーオートハーフ)です。カメラ女子に人気らしいというのを知って買ってみました。確かにこのデザインに、小ささ!まあ可愛いですね!私が買ったのはRicoh Auto Half Sなのですが、ほかのタイプも収集したくなるほどの吸引力が・・・。

でも、可愛いだけじゃなくて、なかなかのハイテクカメラなんです!!

電池いらずなのに、自動露出で、フィルムも自動送り!シャッター押すだけ!撮影までのスピードはスマホを超えてますね笑。では、詳しく紹介していきます。

リコーオートハーフの使い方を動画でも解説しています。

使い方や作例を動画でも解説しています。「フィルムの巻き取り方」などは動画の方が分かり易いと思います。また、フィルム初心者の友人にも使ってもらったりしていますので、良かったら合わせてご覧ください。

リコーオートハーフシリーズ

リコーオートハーフはマイナーチェンジを繰り返して10種類のバージョンが出ているようです。どれを選んでもそこまでの違いは無いようですが、いわゆる人気で全自動のオートハーフというと、下の票の中の黄色いマーカーで示したものあたりみたい。(写真のようにカラーバリエーションもすごい!)

1962 オートハーフ 全自動コンパクトカメラ誕生
1963 オートハーフゾーンフォーカス 3点ゾーンフォーカス
1965 オートハーフS セルフタイマー付き、設計見直し
1966 オートハーフE セルフタイマーなし、EXPO’70モデルあり
1967 オートハーフSE セルフタイマー付き、オートスタート機能
1970 オートハーフSL 高性能機、35mmF1.7レンズ、ゾーンフォーカス
1976 オートハーフSE2 ホットシュー付き
1976 オートハーフE2 セルフタイマーなし
1978 オートハーフEF フラッシュ付き、デザイン変更
1979 オートハーフEF2 フラッシュ付き(ポップアップ)、最終機

レンズは25㎜ F2.8で富岡光学製とのこと(SL除く)。オールドレンズをやっていると、この富岡光学製は惹かれるんですよね。焦点距離は2.5mにピント固定されたパンフォーカス(SL,ゾーンフォーカス除く)。この使いやすさも魅力ですね。使い捨てじゃない写ルンですですね。

セレン光電池の露出オート

このセレン光電池のタイプが初めてだったので、不思議でした。電池がいらないのに、露出オートなんてできるの!?っていう。ハーフサイズのオリンパスペンも、レンズの周りにギロギロのが付いてますが、あれもセレン光電池だったんですね。

光を電気に変えてるということで、分かりやすく言ってしまえば、ソーラーパネルってことですよね。それで露出計を動かしてしまうアイデア。今の発電所の電気に頼る時代からすると、また別のハイテクがあったのだと感じますね。

≫ リコーオートハーフシリーズ(Wikipedia)

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Ricoh Auto Half (S) の使い方

上のダイヤルでASA(フィルムのISO値)を合わせます。F値はA(オート)にしておきます。全自動が魅力のカメラですからね!ここを変えるとシャッター速度が1/30固定になってしまうらしいです。

サイドのOPENを下げると、フィルム室が開きます。

フィルムは、左の金属部分にひっかけたら、下の部分をグルグルと。そうそう、この個体を購入する決め手は、モルトの張替えがしてあったことでした。「動作不明」とのことで安かったですが、中がきれいだったので使えるかなと。実際使えました。

上で「グルグル」とするところは、このWINDというところ。

フィルムの自動巻き上げ(ゼンマイ)

自動巻き上げが最初ならなくて、「壊れてる?」と思ってしまったのですが、このWINDを矢印方向に手動で巻いとく必要があります。ゼンマイになっていて、ここをある程度重くなるまで巻いておくことで、シャッター後にゼンマイが動いて自動で巻き上げられるという仕組みなんです。

ハイテク!

もしも、このゼンマイが自動で巻き上がらない個体でも、おそらく使えると思います。普通のカメラのフィルム送りのように、ここを手動で巻くことができるので。

あとは、シャッターを押すだけ!

ゼンマイが動けば、連続して10枚くらい撮れるんじゃあないでしょうか。立ち上げを考えれば、スマホのカメラよりも速いですよ!!

フィルムの巻き取り方法

私の購入したRicoh Auto Half Sの場合は、写真のWINDの中央にあるボタンを「押し続けながら」、左の巻き取りのハンドルをぐるぐるとしました。

Sよりもあとのバージョンだと、赤い印があってそれを合わせれば「押し続けなくても」巻き取りができるようです。

リコーオートハーフを持って豪徳寺のまねきねこ。

Ricoh Auto Half Sを持って、豪徳寺のまねきねこに行ってきました。以前に、Auto Yashinonを持って行ったのですが、遅すぎてお寺が閉まっていたのでリベンジということもあり。

豪徳寺ではいたるところに招き猫がいます。ラーメン屋の前なので、正しい使い方とも言えますが笑

世田谷線の踏切がたくさんあるんですよね。

線路沿いを、小田急線豪徳寺駅から世田谷線宮の坂駅の方に歩いていきます。線路側から行くのが近いです。

豪徳寺到着!
入り口に大きく看板が出てるので分かりやすいです。平日の昼間に行ったのですが、外国人観光客しかいませんでした。

松の木が、カラスの住処になってました。けっこう近づいても逃げませんでした笑

オートハーフ、ふつうに構えて取ると、縦位置の写真になるんですよね!これ、今のスマホのカメラと同じですね!なんというか先取りしてた感が。

門をくぐると狛犬がお出迎えしてくれました。なんか、お金持ちそうなお寺だな・・・。

この小さな門の先に見えるものが・・・・

たくさんの招き猫です!会えました!

動作不明品だったのですが、ちゃんと写っていて良かったです。ほんとシャッター押すだけ!のカメラですよ!笑

RECOMMEND デジタルでフィルムを再現するならAdobe Lightroom

リコーオートハーフ まとめ

今回はRicoh Auto Half(リコーオートハーフ)の使い方と写りを紹介しました。

ハーフサイズなので、画質の粗さはありますが、それも味になりますね。その分、フィルム枚数は倍です。36枚撮りフィルムを装填していたので、72枚!なかなか減らなかったです。

個体差で言うと、セレン光電池がうまく機能しないのもあるとか。この個体はどうなんだろう・・・。自動露出うまくいったような気がします。セレン光電池は太陽光に数日当てておくと復活するという情報もみかけました。

可愛いのに、ゼンマイ仕掛けというハイテクさも魅力のカメラです。電池なしで使えますし、流通量多くて安いので、状態の良さそうなものを見つけたら即買いですよ!(モルト張替えチェックしてください)

次回も、リコーのコンパクトフィルム。Ricoh 500GXです!

つづく!

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