以前に、機械式カメラ初挑戦で使ったSMENA 8Mでしたが、そのときはねじの緩みがあり、フィルム巻き戻し時に感光してしまい失敗に終わりました・・・。今回は、その再挑戦になります。
使い方もちゃんとまとめ直しました。特徴をまとめるとこんな感じかと思います。
LOMO SMENA 8Mの特徴
電池なしで動くフィルムカメラフルマニュアルの機械式
トイカメラの部類
多重露光が可能
フィルムの巻き取りがちょっと特殊
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Contents
LOMO SMENA 8Mとは?
SMENA 8Mは、旧ソ連(現ロシア)で製造されたフィルムカメラ。製造期間は1970年~1995年。年代により、5種類のタイプがあるようです。Wikipediaによりば、1998年のロシア通貨危機の際にデッドストックが海外に放出されたとか。日本では「スメハチ」の愛称でも知られていますね。
絞り:F4~F16
シャッター速度:B, 1/15~1/250
撮影距離:1m~無限遠
SMENA 8Mのレンズは人気があり、ライカLマウントなどに改造された改造レンズも流通してますね。AmazonにもXマウント改造レンズが出ていました。
≫ ロモ(Wikipedia)
≫ SMENA 8M(Camerapedia Wiki)
LOMO SMENA 8Mの使い方
フィルムの装填
裏蓋はサイドのポッチを引き下げてオープンします。
フィルム室はこんな感じです。フィルムの入れ方は通常のマニュアルカメラと同じです。
モルトがほとんど貼られていないのが驚きです。蝶番部分にあるだけです。(リコー製カメラのべたべたのモルトはなんなんでしょうか・・・笑)
絞りとISOの設定
絞りとISO設定が同じになっています。
これは、以前のKonica EFJと同じですね。
ギザギザ部分を回すことで、絞り値を変更できます(見ての通り、この個体は印がずれてます・・・)
シャッター速度の設定
シャッター速度は、いちばん外側のリングで合わせます。
天気のイラストと数値と二つの表示になってます。ゾーンフォーカスもそうですが、カメラに詳しくない人でも使えるアイデアですね。
フォーカスを合わせる
フォーカスはゾーンフォーカス(イラスト)と数値とあります。
だいたいの距離であわせるのって難しいですね。写ルンですみたいに、F8くらいに絞ってしまうのが楽ですね。
シャッターを切る
撮影には、まずフィルムを巻き上げます。
フィルム枚数が連動します(私の個体は回ってしまって連動しませんでしたが・・・。)
レンズ横のレバーを引き下げます。
これがシャッターを切るトリガーになっているので、画像右のように引き下げた状態にするとシャッターが切れます。
フィルム巻き上げがシャッターのトリガーになっていないので、簡単に多重露光ができますよ。
フィルムの巻き取り
まず、巻き取りレバーを引き上げます。
つづいて、シャッターボタンを押しながら、巻き取りレバーを回して巻き上げます。
けっこうグッとちゃんと押さないと、レバーが回りませんでした。
ここがちょっと特殊かなと思います。
LOMO SMENA 8Mの撮影作例
撮影ルート:北千住~町屋
2018年10月。
友人と北千住~町屋までをあるいて撮影しました。とくにルートは決めてなかったのですが、地図で印をした辺りの「千住大門商店街」という通りがちょっとレトロでとても良かったです。短い通りですがぜひおすすめですよ。
使ったフィルム:LOMOCHROME Turquoise XR 100-400
フィルムにカメラ友だちからもらったものを使ったのですが、これがビックリする写りでした・・・。撮影前に調べなかったのもありますが、そのため、SMENA 8Mの試写になってるのかちょっとあれですね笑。
LOMOCHROME Turquoiseはもう廃盤でしょうか?120フィルムのパープルしか出てきませんね。かなり貴重なフィルムだったのかも・・・汗
作例(SMENA 8M + LOMOCHROME Turquoise)
この写り!ビックリフィルムでした笑
どうも、色のついたものが青か緑になるみたいです。
場所は北千住駅の近くです。駅を離れると静かで、鳥の鳴き声なんかもよく聞こえました。
北千住に行ったのは、友人が「猫が撮りたい」ということでだったので、裏路地を探してみたり。
立派な銭湯も2軒くらい見ましたよ。
そして、猫!いました!
そうとうピンボケですね。
畳屋さんです。外観も木造で、昔ながらの日本家屋という感じでした。
逆行での写り。このフィルムなので色は分かりませんが、なんかよさそうです。
この辺りから「千住大門商店街」です。
商店街のガソリンスタンドなのですが、これ、色が変わっていると思いきや、緑が珍しくて撮影したんです。なので実は見た目に近い色合いです。
私のSMENA 8Mは、フォーカスに難があるようです。近距離のものがことごとくピンボケでした。
これもディスプレイのお寿司を写したはずなんですが、ガラスに反射した自転車にピントが合ってしまってます。
レトロなカエルがいたので。こちらもぼけぼけですね~笑
ラストは商店街を抜けたところです。再挑戦しないと~~。
LOMO SMENA 8Mの多重露光
最後に、SMENA 8Mでの多重露光の作例を少し。
実は、多重露光は試すつもりが忘れていて、偶然そうなってしまったものです。SMENA 8Mだとフィルムを巻き忘れると、多重露光になります笑
巻き忘れたときに、偶然、縦位置と横位置で撮ったのでこんな感じに。
私と友人です。町屋のファミレスでお疲れ様中です。フィルムの最後だったので、巻けてなかったんですね。
というわけで、SMENA 8Mのレビューでした。
電池なしで使えますし、ちょっとジャンクぽくても、シャッターさえ切れる個体なら使えそうなカメラですね。機械式カメラを覚えるのにも最適だと思います。
フィルムが特殊すぎたのと、ピントが怪しいこともあり、また別個体を手に入れたときには再々挑戦してみたいと思います!^^;
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