今回は、NETFLIXでアナログに触れられるおすすめ3選を紹介します。
フィルムカメラ、ポラロイド、カセットテープ、レコードなど、興味をそそられるアナログ。
日本でも若い世代にフィルムカメラの人気が出ていたりしますが、NETFLIXを見るとこういうアナログが世界的に人気だと感じます。
では、そんなアナログに触れられる3作品を紹介していきます!
『ストレンジャーシングス』- 80年代のアナログが満載の冒険SF!
あらすじ
舞台は80年代アメリカの田舎町ホーキンス。
13歳のオタクの少年たちが、不思議な力をもった少女と共に行方不明の友人を探す。
80年代を舞台とした子供たちの冒険ものということで、当時の映画のオマージュシーンも面白さのひとつになっています。
「スタンドバイミー」や「E.T.」を彷彿とさせるシーンがあったり、映画館で「バックトゥザフューチャー」がかかっていたり。
80年代に小学生だった私には懐かしい部分もありました。突如始まる「ネバーエンディングストーリー」にはやられてしまいました笑
また、何と言ってもメインキャストにウィノナ・ライダーがいるのもグッときます。ティム・バートン映画「ビートルジュース」「シザーハンズ」の可憐な少女でした。
ちょっと私生活でお騒がせがありましたが、干されていたわけではなかったんですね。素敵な女優になっていました。
ポラロイド、PENTAXの一眼レフ、ラジカセ、レコード・・・
80年代を舞台としていて、周りの小道具も頑張っています。
80年代の音楽やファッションから、ブラウン管のテレビや、オーディオアンプがあって、レコード盤、カセットテープ、トランシーバー、フィルムカメラ、ポラロイドのインスタントカメラ・・・。
ポラロイドはPoraloid Originalsとして2017年より復刻しているようで、新しいタイプが入手可能なんですね。(レビューの数を見て人気なんだと今知りました!)
インスタントカメラはチェキが一時期ブームになったり、結婚式では定番だったりと人気ですね(我々世代は誕生日のときにファミレスでポラロイドでした笑)
また、シーズン3ではアマチュア無線が出てきたり。
アマチュア無線は当時私の家にもあって、父がなにやらやっていたなと思い出しました笑
『ストレンジャーシングス』の80年代のアナログと通信の時代を見ると、アメリカの田舎町を舞台としていても、日本の当時と同じ部分がたくさんあったんですね。
小道具は、製作者がebayであつめたとか!オールドレンズが趣味の私たちと同じ入手ルートなのも驚きでした。
てっきり、撮影用にハリウッドのどこかにストックされているものだと思いきや、案外手探りで作っていることに親近感を覚えました。
登場人物のひとりジョナサンが使っているPENTAXのフィルム一眼レフカメラがPENTAX MX、PENTAX ME Super。下の別記事でも詳しく紹介しています。
『さようなら、コダクローム』- Kodak最初のカラーフィルム最後の日。
あらすじ
Kodakフィルム「コダクローム」の現像が終わるという2010年。
喧嘩したままの父と息子が、お互いの事情を抱えながら「コダクローム」最後の現像所へと向かうロードムービー。
映画解説者の町山さんによると、ネタ元は新聞に出ていた記事だったとか。
ストーリーはベタもベタで、予想できる展開が待っています笑
ただ、そこに2010年に実際にあったKodakのフィルム「コダクローム」の生産終了と現像終了という、カメラファンにとっての事件が印象的なものにしています。
また、俳優エド・ハリスがいい味を出してます!
悪役にしか見えないですが、タフで憎めないじいさんを演じています。最近では、HBOドラマ「ウエストワールド」でのメインキャストとしても印象的でした。
KodakのフィルムとLeicaのフィルムカメラ
KodakのフィルムKodachrome(コダクローム)は、1935年にKodakが世界で初めて量産を成功させたカラーポジフィルムとのこと。
Kodachrome(コダクローム)の35mmフィルムと8mmフィルムは一般コンシューマー向けということで、多くの人にとって印象深いフィルムなのだと思います。
2009年に生産終了、2010年には現像も終了してしまったんですね。
そして、エド・ハリス演じる写真家が使っているのがLeicaのフィルムカメラです。
海外のフォーラムによれば、Leica M4-Pで、レンズはSummilux 50mm pre asphだそうです。
参考サイト:leicanistas.com
Leicaはほんの数年前までは「ちびまる子ちゃん」のたまちゃんのお父さんのようにおじさんがお金をかけて使う高級カメラというイメージでしたが、ここ数年でブランドは若者にも浸透してきている印象です。
おそらくブランド戦略があったのでしょう。元AKB48の指原莉乃さんがLeicaのデジタル機Leca Qを購入したことが話題になったのも記憶に新しいです。
アイドル愛用のカメラを下記事にまとめていて、そちらでも紹介しています。
『13の理由』- 女子高生がカセットテープに遺言を残す。
あらすじ
自殺してしまった女子高生ハンナ・ベイカーはカセットテープにその理由を吹き込んでいた。
同級生クレイ・ジェンセンが遺言を聴きながら生前の足取りを辿る。
『13の理由』は2017年にシーズン1が配信されたときはアメリカで社会現象となり、「女子高生の自殺」というテーマもあって子供に見させるべきでないという論争がニュースになっていました。
当時もっとも見られたNETFLIXドラマだったようです。
現在見返したところ、オープニングに悩んでる子供へメッセージが追加されていました。そろほど繊細なテーマを扱ったドラマです。
「ハイ、わたしハンナ、ハンナ・ベイカー。」
そんなカセットテープで始まるドラマは1話目を見てしまったらもう最後で、一気に見てしまいます。
ハンナ・ベイカー役で人気になったキャサリン・ラングフォードが、『アベンジャーズ エンドゲーム』に出る予定だったのに出なかったというのでもニュースになりましたね。
カセットテープ、SONYウォークマン
ドラマの舞台は現代なので、カセットテープは一般的ではないことがおもしろさのひとつになっています。
主人公クレイ・ジェンセンは、最初、謎のカセットテープを聴くことができないんですね。
SONYのウォークマンを手に入れるところから始まります。
かつてはカセットテープの音楽プレイヤーは何と言ってもSONYでした。ドラマで使われたのは「SONY Walkman WM-41 Stereo Cassette Player」みたいです。
Amazonを見ると、SONYのカセットテープのウォークマンの出品は意外とあるようです。
ハンナがテープレコーダーに声を吹き込むところも懐かしいです。赤いRECボタンがあって再生ボタンと一緒に押すんですよね。
日本がこういうものの生産国だったことはなんというかとても誇らしいものです。
ちょっと前までカセットテープを使っていた気がしていましたが、気づいたらデジタルがあたりまえになっていますね。
NETFLIXでアナログに触れるおすすめ3選 – おわりに
というわけで、今回はNETFLIXでアナログに触れられるおすすめ3作品を紹介しました。
アナログはデジタルのデータとは違って物として存在する良さがありますよね。そして、フィルムを現像に出したり、テープに録音したりとプロセスに手間がかかり、そこに人の温かみを感じます。
『さようなら、コダクローム』のフィルムとか『13の理由』ハンナのカセットテープとか、もしかすると数十年~数百年と遺産として残るものはデジタルよりも物として存在するアナログの方かもしれないですよね。
NETFLIXでそんなアナログの良さに触れてみてください。参考になりましたら幸いです。
『ストレンジャーシングス』のPENTAXカメラ