今回は、スマホカメラとLightroomアプリだけで行う「物撮り」の方法を紹介します!
きっかけはみなさんご存知の大人気ガジェットブロガー・マクリンさんのこんなツイートです!
「レビュー記事の撮影なに使ってるんですか?」とよく聞かれるんやけど、ぶっちゃけiPhoneしか使ってないw
てか、一眼レフもデジカメも持ってない😇
撮影テクニックも要らなくて
「木の板に置いてスマホで丁寧に撮る!んでLightroomで補正!」
これだけでOK‼️
画質が上がっても成果は増えません😨
— マクリン(新井涼太)@マクサン本発売中 (@Maku_ring) September 18, 2019
マクリンさんのガジェット写真は基本的にiPhoneしか使ってないとのこと!
ブログの成果には、画質よりも、丁寧さが大事なんですね。
ただ、補正に使われているLightroomはプロカメラマンも御用達のソフト(アプリ)で機能がたくさんありますので、今回は物撮り補正に必要な部分に特化して使い方を紹介していきます。
≫ Lightroomモバイルアプリのダウンロードはこちらから
白背景の物撮り方法はこちら
Lightroomモバイルアプリで出来る「物撮り」の補正
Lightroomアプリを使うと、たとえば、こんな補正ができます。
物撮り補正(例1):黒い被写体の陰影をはっきりさせる。
Lightroomアプリを使うと全体を明るくするだけではなくて、黒い部分のシャドウ(影)だけを明るくして、陰影を見やすくできます。
物撮り補正(例2):人の肌を綺麗にする。
Lightroomアプリを使うと、一定のノイズだけをぼかすことができます。それによって肌を綺麗に見せることができます。
画像補正アプリはたくさんありますが、Lightroomアプリならこのように痒い所に手が届く補正ができますよ。
Lightroomモバイルアプリの無料と有料の違い。
Lightroomモバイルアプリには「無料」と「有料」がありますので、物撮り補正において大きな違いを把握しておきましょう。
まず、無料でも今回紹介する物撮り補正に必要な機能は全部使えます!
大きな違いはPCで補正をするか?というところです。LightroomをPCでも使いたい場合には、有料版を使う必要があります。
PC版の利点は大量の写真のを一度に補正できることで、設定のコピペで数十枚の写真を同時に補正できます。
また、Lightroomモバイルアプリとクラウドでファイルの同期をするのでデータのやり取りはスムーズです。
無料版・有料版のほかの詳しい違いについては下の記事に書いてますので、気になりましたら覗いてみてください。
≫ 【条件あり】無料でLightroomモバイルアプリを使う方法(有料との違いも詳しく紹介!)
物撮り撮影:背景の「木の板」と「スマホカメラ」だけでOK!
マクリンさんのツイートによると、物撮り撮影に必要なものは、
- 木の板
- スマホのカメラ(iPhone)
だけです。以前にDIY用にホームセンターで購入した合成材を背景にしました。
ライティングは、明るい時間に左側の窓から射す太陽光と、部屋の蛍光灯という状況です。
「マウス」を被写体のガジェット代わりに撮影。こんな感じに撮れました。
これでもそのまま使えなくもないですが、ここで面倒くさがらずに、Lightroomで補正する細かな作業が大人気ガジェットブロガーのすごさかもしれません。
では、Lightroomでの補正手順を紹介していきます。
Lightroomモバイルアプリでの物撮り写真補正手順
物撮り補正に使う機能は、ライト、カラー、テクスチャの3つだけです。
初歩的な使い方は下記事で書いていますので、まったく初めて使う方はサラッと目を通してみてください。
物撮り補正【手順1】:Lightroom「ライト」で明るさを調節する。
まずは「ライト」で明るさを調節します。画像を取り込んだらメニューから「ライト」を選択します。
(1)「露光量」が足りない場合には上げます。写真の全体の明るさが上がります。
(2)「シャドウ」を上げることで黒い被写体の場合、見えなかった影が見えてきます。
「シャドウ」でも上がらない黒い部分を明るくするには「黒レベル」を調整します。
このくらいで十分だと思いますが、好みにならなければほかのパラメーターも適宜動かしてみてください。
物撮り補正【手順2】:Lightroom「カラー」で全体の色を調節する。
つづいて、「カラー」で全体の色を調節します。
主に「色温度」だけ調節すればいいと思います。
私のようにライティングが太陽光の場合、時間帯によって「色温度」が変わったりします。パラメーターを右にスライドさせると暖色になり、左にスライドさせると寒色になります。
今回は夕方に撮影して青味のある写真になっていたので、少し暖色気味に補正しました。
慣れてきたら「色かぶり補正」などほかのパラメーターも触ってみてください。
物撮り補正【手順3】:Lightroom「テクスチャ」で肌を綺麗にする。
物撮りに自分の手などが入る場合、「テクスチャ」を使うとしわなどをぼかして柔らかい写りにすることが出来ます。
下メニューの「効果」を選択すると、「テクスチャ」のパラメーターがあります。
「テクスチャ」を下げることで、細かなノイズをぼかすことが出来ます。
今回は例なのでかなり下げています。
被写体のガジェットにこまかなエンボス加工などがある場合、「テクスチャ」を変更し過ぎるとそのデザインまで潰れてしまう可能性もあります。
被写体の「マウス」も、やや表面がつるんとしました。
バランスを見て調節してみてください。
他の写真に同じ設定をペーストする
物撮りの枚数が少なければ1枚1枚Lightroomで補正してもいいのですが、ほぼ同じ環境で撮影した写真なら、今やった補正の設定をコピー・ペーストすると時間短縮になります。
補正した写真の右上メニューを選択→「設定をコピー」
つぎに、まだ補正していない写真を開きます。
右上メニュー→「設定をペースト」
でライト、カラー、テクスチャの設定がペーストできたと思います。
微妙な場合には、1枚1枚修正します。
(PC版だとこれが複数枚に同時に適用できるので楽です。)
物撮り補正ビフォーアフターを比較
では、Lightroomモバイルアプリでの物撮り補正ビフォーアフターを比較してみましょう!
下の画像のスライダーを動かしてみてください。
被写体の印象がかなりよくなったと思います。ガジェットブロガーの方だけでなく、ヤフオク・メルカリ出品者の物撮りにも応用できると思いますよ。
スマホとLightroomアプリだけで行う物撮り手順 – おわりに
というわけで、今回はガジェットブロガー・マクリンさんのようにスマホとLightroomモバイルアプリだけで物撮り写真を作る手順を紹介しました。
スマホのカメラだけでもきれいに撮れますが、Lightroomで補正というひと手間が、ブログの完成度に大きな影響を与えそうですね。マクリンさんのブログを見ると、たしかに、写真の丁寧さや統一された綺麗さを感じますよね。
Lightroomはプロカメラマンも御用達のソフトでありながら、モバイルアプリ版なら移動中などにサクッと使うこともできます。時間のない副業ブロガーにはおすすめのアプリですね。参考になりましたら幸いです。
白背景の物撮り方法はこちら