バブルボケ(玉ボケ)が撮影できるオールドレンズまとめ。

Hiron
こんにちは、オールドレンズ沼のHironです。(Twitter / Youtube)

これまでに私が試したバブルボケ・オールドレンズをまとめました。

初めてインスタグラムでバブルボケ写真を見たときはとても驚きました!「どういう撮影方法なんだろう?」「写真を加工してるのかな?」など考える日々・・・。

Trioplanというバブルボケが撮影できるオールドレンズを知ることになりました。しかし、Trioplanは10万円を超える値段で取引されていてそう簡単には買えない・・・。

そして、私のバブルボケが撮影できるオールドレンズ探しの旅が始まるのでした。

動画での紹介はこちら

ブログ記事とほぼ同じ内容で動画でも紹介・解説しました。よかったら合わせてご覧ください。

玉ボケとバブルボケ

バブルボケは、玉ボケの中でも「輪郭線がはっきりしたもの」がそう呼ばれています。シャボン玉ボケとも呼ばれています。

玉ボケだけなら、実はオールドレンズの中に数多くあります。M42マウントオールドレンズの定番でもあるSuper-Takumarも写し方によっては玉ボケが出ます。現在のレンズよりもボケが硬めに出るため、玉ボケになるようです。また、現在のレンズでも「点光源」を意図的に作って撮影すれば、玉ボケが出るかと思います。

「ボケ」は世界共通語の「bokeh」になってる?

余談ですが、日本語の「ボケ」が、英語表記「bokeh」で世界共通語になっています。世界のオークションであるebayで検索してみても分かりますよ。

≫ 「bokeh lens」の検索結果(ebay)

ボケは英訳で「blur」というワードが存在するのですが、写真のボケに関しては、日本語の「ボケ(bokeh)」が世界でも一般的になったみたいです。CanonやNikonなどの日本のカメラメーカーの強さがあったからでしょうか?

2018年9月12日のApple発表会でも「ボケ(bokeh)」が話題になりましたね。

Trioplanの復活と悲劇と・・・。

近年のバブルボケ写真は、海外のオールドレンズ好きの間でTrioplanで写されたものから火が付いたようです。それによってTrioplanの相場が上がり、当時1万円ほどだったのが10万円を超える価格になってしまったとか。さらには、現代レンズとして復活を遂げることとなりました!

2014年、99年ぶりのTrioplan復活

この世界的バブルボケレンズの人気に後押しされ、99年ぶりにTrioplanがドイツのレンズメーカーMeyer-Optik-Goerlitz社で復活しました。各マウントに対応して発売されたようです。

2018年、CEOの事故によりMeyer-Optik-Goerlitz破産??

2018年8月にMeyer-Optik-Goerlitzが破産申請をしたというニュースが出回りました。原因はCEOの事故とのこと・・・。なんて悲劇でしょうか・・・。今後どうなるかは不透明なようです。Meyer-Optik-GoerlitzがCEOの情熱で存続した会社かと思うと熱いものがこみ上げてきますね。

参考記事
シャボン玉ボケを生み出す名レンズ「Trioplan f2.8/100」が復活
ドイツのメイヤーオプティックゴルリッツが悲劇の破産申告へ

バブルボケ・オールドレンズを探す旅

バブルボケレンズを探す旅はTrioplanに代わるレンズを探す旅でもありました。私が出会ったバブルボケ・オールドレンズを順に紹介します。

Super Takumar 105mm F2.8 (M42マウント)

Super Takumar 105mm F2.8はバブルボケというより、玉ボケが撮影しやすいレンズです。Trioplan 100mm F2.8という画角に近いレンズを探して見つけました。

夕方の時間帯にはこんな感じで玉ボケが撮影できます。玉ボケ・バブルボケ目的でなくてもかなり優秀で使えるレンズです。

≫ 「Super Takumar 105mm F2.8」のレビュー記事はこちらです。

Fujinon 55mm F2.2 (M42マウント)

 Fujinon 55mm F2.2でトリプレットというレンズ構成がバブルボケに関係してることを知りました。M42マウントとして使うためには、FUJIFILM一眼レフ用ポッチを削り取る必要がありました。

木漏れ日を点光源にして撮影しました。Super-Takumar 105mmの玉ボケよりも輪郭がはっきりしたバブルボケになっています。

≫ 「Fujinon 55mm F2.2」のレビュー記事はこちらです。

Meyer-Optik Domiplan 50mm F2.8 (M42マウント)

ついにTrioplanと同メーカーのMeyer-Optik Domiplan 50mm F2.8にたどり着きました。写真のようなゼブラ柄もあります。開放撮影でバブルボケを楽しめます。最短撮影距離75cmという弱点もあります。

千鳥ヶ淵にて。Trioplanと同じレンズ構成ということで輪郭線のはっきりしたバブルボケが撮影できます。

≫ 「Meyer-Optik Domiplan 50mm F2.8」のレビュー記事はこちらです。

Pentacon AV(Diaplan) 80mm F2.8 (プロジェクターレンズ)

Pentacon AV 80mm F2.8はプロジェクターレンズです。Meyer-Optik時代にはDiaplanという名称でした。レンズ構成がTrioplanと同じで、80mmという焦点距離はTrioplan 100mmに近いです。ただし、プロジェクターレンズなのでカメラで使うには自分で改造するか、改造されたものを購入する必要があります。記事でも「最終回」と書いた通り、これがバブルボケのオールドレンズの大本命かと思います。

バブルボケの輪郭線がかなりはっきりしています。かなり弱い点光源でもバブルが発生していて初めて使ったときは驚きました。

プロジェクターレンズ→M42マウント改造方法

M42マウントへ改造する手順を動画公開しましたのでよかったら参考にしてください。

≫ 「Pentacon AV 80mm F2.8」のレビュー記事はこちらです。

Pentacon AV(Diaplan) 100mm F3.5 (プロジェクターレンズ)

Pentacon AV 100mm F3.5は上のプロジェクターレンズPentacon AVの焦点距離違いです。銘板はMeyer-Optik-Goerlitz Diaplanとなっています。同様にバブルボケ撮影ができます。私は面白い形で気に入っているのですが、知人には笑われました・・・。

こちらもきれいなバブルボケです。F3.5ということで、普通の撮影にも使いやすかったです。

≫ 「Pentacon AV(Diaplan) 100mm F3.5」のレビュー記事はこちらです。

Minolta P-Rokkor 75mm F2.5 (プロジェクターレンズ)

Minolta P-Rokkor 75mm F2.5はミノルタのプロジェクターレンズです。海外のサイトでこのレンズで撮った幻想的な作例を見て、どうしても試してみたくなってしまいました。ピント部分の写りがPentacon AVよりも甘いです。

写真の通りピントは甘いですがバブルボケ自体はきれいに出ました。

≫ 「Minolta P-Rokkor 75mm F2.5」のレビュー記事はこちらです。

おわりに

今回は、私が今までに試してきたバブルボケが撮影できるオールドレンズをまとめました。今はバブルボケレンズが人気で、ちょっと手に入りにくくなってる感がありますね。見つけたときは逃さないようにしてくださいね!

バブルボケにはレンズ構成が関係していて、シネレンズの多くで採用されていたりします。バブルボケ+癖玉という別の面白さがありますよ。良かったらシネレンズ記事も合わせてご覧ください。