まさかのシネレンズ沼・・・
Astro-Kinoを手にしてから気になっていたシネレンズの世界。まさか自分がシネレンズを使うことになるとは思ってもみなかった。
存在はもちろん知っていたけど、インスタでちょっと雰囲気がある写真のタグに「#シネレンズ」なんてのがあっても、はいはいと他人事で見ていた・・・笑
私もそうだけど、インスタでシネレンズを使ってる人たちはどんな経緯でレンズに出会ったんだろう。ちょっと興味深いです。
憧れのAngenieux(アンジェニュー)との出会い
シネレンズの売買価格はピンきりで、私が扱えるのはもちろんピンの方。1万円前後。
高価なものだと先のAstro-Berlin Pan-Tachar(パン・タッカー)があるけど、キング・オブ・シネレンズはAngenieux(アンジェニュー)みたい。これはヤフオクを見ていた時のことだけど、リサイクルショップと思われる業者がいくつかの古いレンズを出品していた。ほとんどのものは数千円にしかなっていなかったのに、「P. Angenieux PARIS」と書かれたレンズだけが数十万になっていたのだった・・・。なんだこのレンズは!!!?という経験だった。このリサイクル業者はその価値を知っていたのかどうなのか・・・。今や私の憧れのレンズです(≫ ついにアンジェニューレンズを使った記事はこちら!)。
シネレンズは生産国がカメラレンズと違う!
シネレンズはその生産国もカメラレンズと違って面白い。
カメラレンズと言えば、ドイツ、日本、そしてロシアだった。ところが、シネレンズとなると、イギリス、フランス、アメリカの名前が出てくる。
まさに映画の国が名を連ねてる!
って感じじゃないでしょうか?これもオールドレンズ沼の面白さですね笑
Taylor Hobson と Bell&Howell – Wネームのわけ
2018年2月購入。届いたときはびっくり!小さい!
私の買ったレンズには二つのメーカー名が書かれていた。
Taylor Hobson と Bell&Howell
実を言うと、このシネレンズは何の思い入れもなく買った。買える価格帯のものの中で、とく売買されている1inch(25mm)というものをさがしたときに見つけたレンズだった。
Taylor Hobsonはイギリスのレンズメーカーで、Bell&Howellはアメリカの映画機材メーカー。レンズ部分をTaylor Hobsonが供給していたためにこのような表記になっているとのこと。製造もUSAとEnglandのWネームになってる。
星形絞り
これは星形絞りだった。星形といえば星ボケで人気のIndustar61(記事はこちら)があったけど、このレンズも。その界隈では有名みたい。インスタでもこのレンズで星ボケを撮ってるものが出てきたから。
Cマウントとカメラボディ選び
このレンズ、Cマウントという16mmフィルム用のサイズ。これはセンサーサイズにするとかなり小さくて、SONYのAPS-Cのミラーレスでは大きすぎるというのもあり、最初に買ったPanasonic GF2のマイクロフォーサーズに取り付けた。
ここでマイクロフォーサーズが生きるとは・・・。「フルサイズが一番!」という考えがちょっとぐらつく・・・。
台湾(十分、九份) Panasonic Lumix GF2 + Taylor Hobson 1inch F1.9
2018年2月に行った初めての台湾旅行にこのレンズを持って行きました。雰囲気のある写真が撮れるのでは?というちょっとした目論見もあり。どうでしょうか・・・?笑。Pentacon auto 2.8/29で撮影した台北の様子はこちらの記事にあります。風景~マクロまでいけるレンズです!
「十分」にて撮影
まずは十分。ランタンで有名なところ。春節のお休みの間で、外国人ばかりではなく台湾の観光客ですごい人でした。
古い映画のレンズで撮影していると、当時にタイムスリップして写してるかのような不思議な気持ちになりました。書いていて思ったけど、当時はまだカラーはない時代か!モノクロで撮影もしてみないと!
マイクロフォーサーズもセンサー小さいけど、まだケラレます。
このケラレが「おしゃれ!」と言ってくれる友人も笑
オールドレンズの価値は人それぞれなんです!
ちゃんとピントが合うときれい。映画のレンズだからやっぱりポートレートに強いのかな?
「九份」にて撮影
続いて、九份。「千と千尋の神隠し」でおなじみですね。というか、もはや町の方が寄ってました笑。夜はものすごい人で、撮影スポットも順番待ちという状態。なので翌早朝のまだ観光客が来てない時間帯の写真。
開放気味で背景をぼかすと、ぐるぐる収差が出てくる。
このレンズ、せっかくの「星形絞り」なんだけど、まだ星ボケ撮影ができてない!いずれ挑戦します・・・汗
というわけで、ここからシネレンズつづきます。
そして、マイクロフォーサーズでもケラレてしまうCマウント。次回、カメラボディはどうすればいいの!?
つづく。