前回のPENTAX-M 50mm F1.7にひきつづき、ペンタックスKマウントのレンズです。
「PENTAX-M」になる前のKシリーズ、SMC PENTAX 50mm F1.4です。
違いは、大きさ!大きいです!?
SMC PENTAX 50mm F1.4はお手頃な大口径レンズ
2017年6月末頃購入。
F1.4のレンズはなかなか高価で手がでないですが、こちらは中古カメラのジャンクコーナーでちょっとチリ入りのものが安かったので買えた。
TakumarのF1.4も高くてなかなか買えないので、オールドレンズのこのクラスを安く買えたのはラッキー?
でも、ちょっと安く流通してるのには理由がありました。
SMC PENTAXシリーズはバヨネット化(Kマウント化)した最初のレンズ
SMC PENTAX 50mm F1.4は、1975年6月に発売されたPENTAX Kシリーズのレンズで、M42マウントのTakumarレンズから、バヨネット式のペンタックスKマウントに代わった。
バヨネット式というのは、それまでのM42マウントのようなスクリュー(ねじ)式ではなくて、現在のレンズのようにカチャっとはめられるもの。
ネジを巻くよりずっと早いし、落とす心配も減りますよね。
短命だったのはその大きさ?
ただ、これが作られたのは1年だけで、1976年にはPENTAX-Mシリーズが作られた。
短命のレンズだった。
理由はその大きさらしいです。
オリンパスOMシリーズの発売でフィルムカメラでも小ささ競争となり、こちらはあんまり人気が出なかったようです。時代の波ですね・・・。
たしかに、フィルター径もφ52mmと大きめ。のちのMシリーズはφ49mmになってます。Kシリーズはカメラボディもなかなか大きいです。
改善の結果生まれたPENTAX-Mシリーズのコンパクトさはカメラボディも含めてとても魅力的。前回のPENTAX-M 50mm F1.7もパンケーキの小ささも人気のひとつでした。
PENTAX的にはその改善が功を奏したと思いますが、このSMC PENTAX 50mm F1.4は、消えゆく運命になってしまいました。
とはいえ、写りは大口径で、PENTAX‐Mの50mmレンズへとつづくとろけるボケはもちろん健在です。F1.4レンズが高くて購入できない状況だったら、選択肢のひとつとしておすすめですよ。
ペンタックスKマウントのオールドレンズに必要なマウントアダプター
SMC PENTAX 50mm F1.4はペンタックスKマウントなので、オールドレンズですが現行のペンタックスのデジタル一眼レフならそのまま使えます。つまり、このKマウントは、1975年から変わっていないんですね~。
オールドレンズ機の定番であるSONYにミラーレスで使う場合には、PK-NEX(Eマウント)のマウントアダプターが必要です。
オールドレンズ定番機SONY α7シリーズ
SMC PENTAX 50mm F1.4 作例。 (ボディPENTAX K-7)
PENTAX K-7での試し撮り。
PENTAX大口径レンズのボケはとろけるボケと言われるようにやわらかくて綺麗。色もきれいに出でました。
最短撮影距離も45cmまで寄れますよ。
被写界深度が浅いので対象が映えますね。
花や植物を撮るのが楽しいレンズです。
少し絞ればもちろん風景も綺麗にとれます。
この個体は薄いくもり(バルサム切れ)があって、やや逆光には弱かったです。
でもボケはきれいですよね。
おわりに
今回は、ペンタックスKマウント化した最初のオールドレンズ、SMC PENTAX 50mm F1.4を紹介しました。
PENTAX-Mシリーズレンズよりやや大きいとはいえ、スペックは遜色ないので、F1.4という明るいレンズの中ではかなりお手頃です。カフェでおしゃれなボケ写真撮ったりなどの物撮りに重宝すると思います。まだとろけるボケ系のレンズがなければ、おすすめの一本ですね!
つづく。
マウントアダプター
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