XR Rikenon 50mm F2 (その2) – 富岡光学、和製ズミクロン、ぞっとするほどの写り。沼に引き込まれる・・・。

Hiron
こんにちは、オールドレンズ沼のHironです。(Twitter / Youtube)

前回の無知から始まったオールドレンズXR Rikenon 50mm F2のつづきです。

男性がオールドレンズ沼にハマってしまうのには、レンズの写りの面白さばかりでなく、その裏の物語に惹かれるというのがあるのではないでしょうか?

(一方で、女性はそれよりも使う能力に長けていると感じます・・・)

動画でも解説しています。

動画でも解説しています。SONY αEマウントへの設置方法やフルサイズでの作例もありますので、良かったら合わせてご覧ください。チャンネル登録もよろしくお願いします。

Rikenon 50mm F2のバージョンと富岡光学製

Rikenon 50mm F2を検索していくと、時代によっていくつかのバージョンがあることがわかってくる。

  • XR Rikenon
  • XR Rikenon L
  • XR Rikenon S
  • Rikenon P

私が購入したものはRikenon Sなのですが、なんでもこのうちの先の二つは『富岡光学製』という。

この『富岡光学』という言葉、オールドレンズを検索していくとたびたびぶつかる。
しかも、海を越えて・・・。

よくわからないけど、すごそうだ・・・・。せっかくなら、富岡光学製のが欲しい・・・。

数か月後に富岡光学製の初期型XR Rikenonに買い替えました。

下の作例はXR Rikenon S のもので、写りに関してはどの個体も遜色ないのではという感想です(すべて比較したわけではないですが)。

初期型XR Rikenonが後期型より優れている点は、最短撮影距離が45cmということ。物撮りには使いやすくなりますね。後期型はすべて最短撮影距離60cmです。初期型はやや重いみたいですが、ほとんど気になりませんでした。

必要なマウントアダプター

XR Rikenon 50mm F2はペンタックスKマウントなので、オールドレンズですが現行のペンタックスのデジタル一眼レフならそのまま使えます(ペンタックスがオールドレンズ恵まれているというか、沼に落ちやすいというかですね笑)

オールドレンズ機の定番であるSONYにミラーレスで使う場合には、PK-NEX(Eマウント)のマウントアダプターが必要です。

オールドレンズ定番機SONY α7シリーズ

Rikenonは「和製ズミクロン」と呼ばれているってどういうこと?

この安いオールドレンズには『和製ズミクロン』なんて異名があった。
または、その安さから『貧者のズミクロン』とも言うらしかった。

ズミクロンって?

となるわけだが、なんでも写りに定評のあるライカのレンズらしい。
というか、説明の中にまた知らない言葉が出てくるから困る。

いや聞いたことはあるけど、ライカって?
こっちの知識だと、『ちびまる子ちゃん』の中でたまちゃんのパパが大事そうに持っている高級カメラのことだったな・・・

(追記:ライカを知らない時点でどれほどの知識だったか知れるかと思います・・・汗)

実は現代日本人へのちびまる子ちゃんによるライカ宣伝効果は絶大だったらしく、コラボまでしてた!!

photo:gizmodo

とにかく、この2000円程度で買ったレンズが、高級レンズに匹敵する写りのレンズということらしい。

2019年現在、状態にも寄りますがもう少し値段が上がってるかもしれません。とくに初期型は少し高いです。

偶然手にした初めてのオールドレンズにこれだけの物語が付いてくる。
私のRikenonが安い古いだけのレンズではなくなってしまったのだった。

ちなみに、本物のズミクロンの値段を見ると驚愕します・・・。

肝心の写りに関してまでがだいぶ遠回りになってしまいました・・・汗

XR Rikenon 50mm F2の写り

PENTAX istDS + Ricoh XR Rikenon S 50mm F2

デジタル一眼では、今までistDSのキットのズームレンズでしか写したことがなかったのですが、写りの印象は一眼レフカメラを使う必要性をあまり感じないものでした。iPhoneのカメラでいいなと。

それもあってか、これが一眼レフの写り!!?

と思ってしまった。ふわっと綺麗にボケる!

iPhoneのカメラにないボケがある!!

と驚いたのでした。

Ricohのレンズとしては、フィルムのGR1vの写りしか経験してないのですが、GRレンズのもってるカリッとした冷たさも感じました。
シャープさとボケのやわらかさを兼ね備えたレンズだなと。

桜新町の八重桜です。

ここからは友人宅でのBBQ。年一回のお楽しみにです笑

このピント部分のキレ!

写真はjpgで撮ったものそのままだけど、この写り!何かデジタル加工したのではというほどで、ぞっとしませんか??

自分でこんな写真撮れるんだとびっくりしたレンズでした。

PENTAXデジタル一眼でオールドレンズを使う基礎

しかし、ここで失敗談が・・・。
実は、すべて開放で撮っていました・・・。

絞りを変えて撮ってはいたのだが、絞ってもボケてしまい変だとは思っていた。
しまいには、istDSが壊れているのだと考えてしまった。

追記:2018.03.19
これについては「PENTAX M 50mm F1.4」の回で詳しく書きました。PENTAX機には「ハイパーマニュアル」という便利な機能がありました!


XR Rikenon 50mm F2の動画作例

XR Rikenon 50mm F2とSONY α7IIでの動画撮影の様子をYoutubeにアップしました。動画でもピント部分の切れのある写りが分かります。

おわりに

というわけで、初めて使ったオールドレンズXR Rikenon 50mm F2の紹介でした。

ぜんぶ開放だったという失敗もありましたが、はじめてでこんなにいい写りを体験してしまい、ほかのレンズも試したいという欲が出てくるのでした・・・。

次回は同じリケノンの広角レンズです。

つづく。

マウントアダプター

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富岡光学製オールドレンズまとめ