久しぶりのオールドレンズです。初のCanon FDマウント!
今までのオールドレンズ沼の流れとはちょっと違って、こちらは友人が手放すということで2019年の正月から借りていました。いつまでも借りてるわけにもいかないのでそろそろ笑
使ってみたところ、広角なのにボケがすごいです!ちょっと驚きました。広角でF2はかなりの大口径ですね。
Canon New FD 28mm F2のレンズ紹介
まずはレンズの紹介から。このCanon New FD 28mm F2は、1979年6月発売とのこと。
レンズの銘板を見ると「CANON LENS FD」なのに、なぜNew FDなのかというと、マウントが変わったようです。CanonのFDレンズは初めてだったので知らなかったのですが、以前のFDレンズと、改良されたこのNew FDレンズがあるとのことです。
どちらもFDマウントということで互換性はあるようです。人気の機械式一眼レフCanon F-1でも使えるんですね。いつかフィルムでも撮影してみたいですね。(今回はデジタル撮影になります)
最短撮影距離30cmまで寄れます。広角レンズは寄れるものが多いですが、使い勝手がいいですね。
絞りはF2まで対応。広角レンズでF2はこれ以外見たことがないです。(他にもあるんでしょうけど)
絞り羽根も美しいですね。
Canon New FD 28mm F2はこんなに大口径!比較。
私の所有しているほかの28mm広角レンズと比較しようと思ったのですが、マウントを取り付けないと開放にならないようです。
オールドレンズ用のデジタル機には現在SONYを使用しているので、FD-NEXのマウントアダプターを使用しました。このBeschoiやK&F Conceptが売れ筋のようですね。安くて悪くなさそうならなんでも大丈夫でしょう。
比較は最近使っていたCosina 28mm F2.8 (Kマウント)です(レビューはこちら)。
明らかにレンズの口径が違いますね!これはボケるわけですね!
Canon FDマウントレンズを使うのに必要なマウントアダプター
Canon New FD 28mm F2をデジタルカメラで使うにはマウントアダプターが必要ですので紹介します。
下記は一例で、各カメラメーカー向けにアダプターをはある程度揃っていますので、自分のデジタル機に対応したものを探してみてください。
ミラーレスカメラで使う
ミラーレスカメラであればマウントアダプターを介してどのカメラでも使うことができます。例えば、SONY α7シリーズ(Eマウント)で使う場合には、FD-NEXと書かれたマウントアダプターを使います。
デジタル一眼レフカメラで使う
一眼レフカメラで使う場合には、補正レンズ付きのマウントアダプターを選ぶことで無限遠の撮影が可能になります。Canon EOSシリーズのデジタル一眼レフ(EFマウント)で使う場合には、FD-EOSと書かれたマウントアダプターを使います。
作例:Canon New FD 28mm F2 + SONY NEX-5R
2019年4月半ば。東京のソメイヨシノは3月下旬から今年は長く咲いていましたがさすがに終わってしまって、桜新町の八重桜を見に行ってきました。
向かうバスの中でレンズの準備をして試し撮りをしたのですが、最初の驚きがこれ!
前ボケがすごい!
広角レンズって、そもそもそんなにボケる印象がなかったのでこれには驚きました・・・。
奥のボケはこんな感じ。こちらも綺麗にボケます。やや硬めですね。
F8くらい絞ったと思います。やや逆光ですが、風景もよさそうです。2020東京五輪の建物建設中。
道中の金網。最短撮影距離30cmなのでこれくらい寄れますよ!
前ボケが綺麗なので、こんな風に撮影してみたくなります。ポートレートでよくある手前の花をぼかす感じで撮ってみたいですね~。
鳩がいました。たぶん開放ですね。ピント部分はなかなか切れ味あります。
そして桜新町到着!スタバの前の八重桜が見事でした!
28mmの広角なので、桜がこんな風に収まります。50mmだとこういうの諦めてスマホで撮影してしまうところですが。
寄りだとこんな感じ。被写体によっては、やや後ボケはうるさくなるかもしれません。硬めなので強い光源があれば玉ボケを狙うことができそうですね。
最後はやっぱりこのレンズでやってみたくなる前ボケです!手前の花が消えますね。
Canon New FD 28mm F2でのポートレート撮影
追記。2019年7月にポートレート撮影できましたのでその写真です。
このCanon New FD 28mm F2は本当にポートレートにいいレンズだと思いました!
28mmという広角は、使い慣れているスマホのカメラの画角に近いです。とくに、カフェなどの距離の取れない場所では重宝しました。
北千住の小道にて。夏目前で緑が多くなってきた時期なので、お花畑ポートレートとはいきませんでしたが。
周辺減光とやや光に弱く、ふわっとした感じに写りました。
この前ボケはF2の明るさでないと出せないと思います!
古民家を改装したカフェでした。前ボケだけではなくて、もちろんふつうの後ボケも綺麗です。
でも、やっぱり手前にモノを置きたくなるレンズです笑
ほんと、ポートレートをしてみてこのレンズのありがたみを実感しました。
ちなみに、このポートレート写真はモデルさんの好みを聞いて、Lightroomで加工しています。モバイル版アプリなら、無料でほとんど同じことができますのでぜひ使ってみてください。
別記事で、Lightroomモバイルアプリのインストール手順と簡単な使い方をまとめています。
≫ 無料でLightroomモバイルアプリを使う方法(有料との違いも詳しく紹介!)
おわりに – Canon New FD 28mm F2は前ボケで使いたい!
今回は久しぶりのオールドレンズのデジタル撮影でCanon New FD 28mm F2を紹介しました。
F2.8とF2の違いで、こんなにもボケるのかという驚きのレンズでした!とくに、前ボケの綺麗さ!こういうのは標準レンズや中望遠くらいでないと無理なのかと思ってましたね。これは花畑に行ってポートレートやるしかないですね!
Canonのオールドレンズはこちらの記事に書いたL39マウントのCanon Serenar 50mm F1.9だけだったのですが、Canonやはりすごいかもです。そういえば、F1.2レンズもたくさん投入してますしね。機会があったら試してみたいところです!
28mm F2はちょっと流通少な目でしょうか。F2.8の方ならあるようですが。なかなか他にない魅力のオールドレンズなのでぜひ探してみてください!最後まで読んでいただきありがとうございました。