Carl Zeiss Jena Flektogon 20mm F4 – 超広角!東ドイツ時代のカールツァイス・イエナ

Hiron
こんにちは、オールドレンズ沼のHironです。(Twitter / Youtube)

今回は、東ドイツ時代のオールドレンズCarl Zeiss Jena Flektogon 20mm F4を紹介します。

オールドレンズ沼にハマってまだそれほど時間もたってないのに、キング・オブ・オールドレンズは何かと探した結果、このレンズに辿り着いたのでした。

焦点距離の違うFlektogon 35mm F2.4は万能レンズとしてインスタでも人気で、下記記事でピックアップしました。

≫ インスタグラムで人気のオールドレンズ6選

動画でも解説しています。

動画でも解説しています。カールツァイス分割のイエナ、オーバーコッヘン、クラスノゴルスクを地図などで説明しているので分かりやすいと思います。Youtubeのチャンネル登録もお願いします。

Carl Zeiss “Jena” (カールツァイス・イエナ)

先のcosinaがCarl Zeissレンズを作っているという事実に限らず、オールドレンズというかカメラ全般にハマれば結局Carl Zeissに突き当たる。そもそもメインのつもりのロシアレンズだって、Carl Zeissのコピーだしね・・・(のちにカールツァイス分割が関係していることを知りました)。

さらにオールドレンズの歴史を聞きかじって「Jena」(イエナ)という魅力。

レンズの歴史もやっぱり戦争とは無関係ではなくて、ドイツの会社であったCarl Zaissも東西分断されてしまい「Jena」のついたCarl Zeissは東ドイツの会社。どっちにも残ったあたり、というか政府が残したあたり、さすがその技術力だと感じる。

これを買ってしまったときは、「オールドレンズ沼」にはまってるなんだなとさすがに実感しました。ミイラ取りがミイラになってしまったような。

オールドレンズは安いから始めたみたいなもので、高いカールツァイスのレンズなどには手をださいないで主にロシアレンズをやるつもりでいたから。でも、いったん欲しくなると止まらないもので、まだオールドレンズ10本程度の若輩者がこんな高級レンズに手を出してしまった・・・。

CZJ Flektogon | M42マウント「ピン押し対応」のアダプターが必要

当時のCarl Zeiss JenaのM42マウントレンズにはだいたいこの「ピン」がある。これは自動絞りのための仕組みなのだけど、今デジタル一眼で使うには都合がよくない。このピンを押していないと絞りが効かないから。MAN-AUTOで手動に切り替えられるものもあるのだけど、こちらはそれがないので、ピン押し対応のアダプターが必要。左のがそのピン押し対応タイプ。
リングの下側にピンをうける部分があるのが分かるでしょうか?こういうのあまり気にしなくても、今売ってるほとんどのマウントアダプターは大丈夫なのだけど、PENTAX→M42マウントの場合はそうもいかない。というのも、アダプターが高い!左のKIPONのものだけど、5000円くらいした・・・。レンズ買えちゃうし・・・。

オールドレンズ沼初期はこういった、部品みたいなものにお金をかける理由がぜんぜん分からなかった。だんだん仕方なくて買っちゃうようになるけど。ただ、このKIPONのもの、私が買った個体はすごく出来が悪かった。硬くて取り外しが不安になるという精度の悪さで、毎回ラジオペンチが必要になる。安い右の方がずっと精巧。高いけど、RAYQUAL製M42-PKアダプターを買った方が長い目で見ればお得かも。

作例 | Carl Zeiss Jena Flektogon 20mm F4 (ボディPENTAX K-7)

わー、空が広い!いつも50mmをAPS-Cサイズで使ってるから、75mmという中望遠な画角。

だから新鮮。しかも最短15cmまで寄れるというハイブリットさ!

作例 | 香港にて Carl Zeiss Jena Flektogon 20mm F4 (ボディPENTAX K-7)

2017年12月
宝の持ち腐れで、試し撮りのあとほとんど使ってなくて、2017年末に香港に旅行に行ったときに持って行った。香港に行ったのはウォン・カーウァイ監督の『恋する惑星』のファンだからでというのもあり、ちょっと論点がボケますね・・・。以前にこんな記事を書きました。

ボディはPENTAX K-7。APS-Cサイズだから、フィルムカメラ換算で1.5倍の20mm→35mmということになる。超広角のはずが、iPhoneのカメラが29mmくらいだったと思うからそれよりは狭くなってしまうんだよね・・・。

いつかフルサイズで試してみねば!(フィルムのPENTAX MXの回で少しだけフルサイズの作例あります

降り立った、というか地下鉄から登り出たセントラル。香港島に上陸。
手前の歩道からなので、並みの広角レンズではこうは収まらないはず。

この上2枚は映画ファンなら有名な、ヒルサイドエスカレーターと、その横の市場。映画で見た時よりかなり坂になってます。画角がiPhoneと似てしまうのが残念だなぁ。きれいな写真撮らないと。

構えていたらタクシーから現れたお調子者観光客!
これもフレクトゴンの存在感あってこそかも笑

有名なアートストリートの一角。みんな自撮りしてました。

おわりに | Carl Zeiss Jena Flektogon 20mm F4

ほとんど観光写真になってしまいました・・・。Flektogon 4/20の魅力が少しでも伝わってると良いですが、広角は被写体を選ばないといまいち魅力は伝わらないのかな・・・。あとなんとなくピンボケ感もあるかなぁ。F8くらいで使うようにした方がよいのでしょうか?また勉強します。

次回はまたロシアレンズに戻ります。小さくてよく写るパンケーキレンズ!

つづく。