Super-Takumar 55mm F1.8 – 人気に納得!綺麗なボケにノスタルジックな写り。オールドレンズの入門的レンズ。

Hiron
こんにちは、オールドレンズ沼のHironです。(Twitter / Youtube)

今回は、人気1,2位を争うM42マウントオールドレンズのSuper-Takumar 55mm F1.8です。

2017年6月購入。M42マウントレンズ4本目にしてようやく手にしました。

個人的なインスタ人気オールドレンズ調査だと、たぶん2位かなと笑。1位は以前に紹介した、ぐるぐるボケレンズのHelios 44だと思います。

使ってみてこれは人気に納得。オールドレンズらしさを味わえる入門に最適なレンズですね。今でもよく持って出かけるオールドレンズです。

≫ インスタグラムで人気のオールドレンズ6選

動画でも解説しています。

Super-Takumar 55mm F1.8のレビューをYoutubeでもしています。SMC Takumarとのフレアの出方の比較などもしていて、現状ではブログよりも詳しい内容になっていますので、良かったら合わせてご覧ください。

Super-Takumar 55mm F1.8とTakumarシリーズ

これは1958年に旭光学工業(PENTAX)の一眼レフカメラのセットレンズについていたものが初めて。

当時の最高クラスの明るさを持った旭光学工業の名作レンズと言えそうです。
Takumarに関してはこちらのサイトが学術論文レベルに詳しいです。

Takumarの55mmにはたくさん種類があって、Super Takumarだけでも仕様がいろいろ変っています。

そのあとのSuper-Multi-Coated Takumar やSMC Takumarではコーティングが7層になっていて、これも当時の他メーカーの追随を許さない性能だったようです。(後期のSuper-Takumarはすでのこのコーティングがなされていたとか)

このメタルなレンズキャップもいいですね。内側にはフェルトが貼ってあって、レンズに優しくはまる。

当時はカメラが贅沢品で大切に使ってほしいという思いも感じますね。

M42マウントオールドレンズに必要なマウントアダプター

Super-Takumar 55mmをPENTAXのデジタル一眼レフで使うには、M42-PKのマウントアダプターが必要です。M42マウントとPENTAX Kマウントはフランジバックが同じなので、薄いアダプターになります。

オールドレンズユーザーに多く選ばれているSONYのミラーレス機で使う場合は、M42-NEXのマウントアダプターを使います。こちらは厚みのあるものになります。

オールドレンズ定番機SONY α7シリーズ

Super-Takumar 55mm F1.8はアトムレンズ?黄変を直すには。

このTakumarはアトムレンズと言われていて、理由はレンズに放射性物質である「トリウム」が使われているから。

F1.8は当時ハイエンドな明るさで、この明るさを実現するのにトリウムが採用されたらしい。これを危険と言う人もいるけど、α線だから影響はないという意見も・・・。私は心配していないけど、気になる人はやめた方がいいかな。

このトリウムが使われているレンズの特徴として、黄変があります。写真のとおりレンズがやや黄色くなっているのが分かるかと思います。ただ、デジタル一眼だと色補正されたりであまり影響はない気がします。

(フィルムだともう少し顕著かも。すいません、まだフィルムで未使用です)

この黄変を改善する方法として、紫外線に当てるという方法があります。私もチャレンジして、透明なビニール袋に入れて2週間くらいに窓際に置いといてみたら、たしかに少し薄くなりました。気になる方はやってみてはいかがでしょうか?

黄変が気になる方はPENTAX-Mレンズもおすすめ

Takumar 55mmの後継レンズとして、PENTAX‐M 50mmがあります。こちらは黄変がなく、とろけるボケは健在なので、物撮りに重宝しています。

M42マウントではなくてペンタックスKマウントになりますが、ミラーレスならマウントアダプターでTakumar同様に使えますのでなかなかおすすめですよ。下記記事でレビューしています。

作例 | Super-Takumar 55mm F1.8を持って散歩してみた。 (ボディ:PENTAX K-7)

2017年7月、梅雨も明けたころかな。
しばらく保管していただけで使っていなかったのだけど、ちょっと散歩に持って行ってみたら感動的な写りだった!これは人気なわけだなと。

ピントも合わせやすいし、ボケもきれいだし、逆光でのノスタルジックな写り。贅沢なコーティングだから、ちゃんと写るのもすごいし!引きの絵もきれい!こまかくちゃんと写ってる感じ。

作例 | Super-Takumar 55mm F1.8のフレア (ボディ:SONY NEX-5R)

2018年6月下旬、日比谷公園にて。
こちらは追記です。夕方の時間帯に逆光でフレアの出方を確認しました。最初のものとは別個体です。Takumarはときどき使いたくなるレンズですね~。

光の入り方によってはフレアが出ます。これがノスタルジックさを演出しますね。

夕方の時間帯はほんとにフォトジェニックです。

作例 | Super-Takumar 55mm F1.8での動画撮影。ノスタルジックなムービーになりました。

2019年1月追記。
Super-Takumar 55mm F1.8で動画撮影をテスタした様子をアップしました。マウントアダプター設置から行っています。

使用したカメラはSONY α7II、撮影場所は東京の代々木公園です。

ボケや、逆光でのフレアの出方がとてもきれいです。ノスタルジックな動画になりました。

おわりに

というわけで、今回はインスタでおそらく人気No2のオールドレンズ、Super-Takumar 55mm F1.8のレビューでした。

私がお勧めするまでもなく有名で人気なレンズですが、ボケが綺麗なうえに、オールドレンズらしいフレアがありノスタルジックな写真が撮れます。

最近は人気でやや値上がり気味かもしれませんが、とは言えお手頃です。オールドレンズの入門レンズに悩んでいたら買って損はないレンズですよ。

次回もPENTAX製のレンズがつづきます。とろけるボケで人気のレンズです。

つづく!

マウントアダプター

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