今回から、4回にわたって玉ボケ・バブルボケが出るオールドレンズ探しの記事がつづきます。沼はいろんなところに潜んでますね・・・。
玉ボケレンズの初回は、Super Takumar 105mm F2.8を紹介します。2017年7月購入です。
動画でも解説しています。
動画でも解説しています。買い直したSMC Takumarの作例や動画作例も追加してより詳しい内容になっています。Youtubeチャンネル登録もよろしくお願いします。
Super-Takumar 55mm F1.8はこちら
Contents
玉ボケが出やすいオールドレンズがあるらしい?
「玉ボケ」というものをそもそも知らなかったのだけど、カメラ女子界隈では有名らしかった。インスタでは人気があるとか。
ときどき撮っていたRicoh GR1vはほとんどパンフォーカスで、ボケとかそもそも縁のない言葉だった。
大口径のとろけるボケの感激にも慣れてきてふと気になりだした「玉ボケ」の存在。
それで、調べてみると有名なレンズがあることを知るのだった。
Meyer Optik Goerlitz Trioplan 100mm F2.8
Meyer Optik Goerlitz Trioplan 100mm F2.8がとにかく人気で、ネットで話題になっていた。
しかし、これは人気過ぎて、今や10万円の代物みたい。とても買えない。
ふと閃いたのは、Trioplanに近いレンズを使えば玉ボケ撮れるんじゃない?ということ。
近い焦点距離のレンズで見つけたのがこのSuper Takumar 105mm F2.8だった。
ほとんど同じでは!?(のちにレンズ構成が関係してることを知る)
135mmの方は安いのに、この105mmはそこそこの値段でやり取りされていた。
Super Takumar 105mm F2.8/Super-Multi-Coated Takumar 105mm F2.8
2017年7月に新宿の中古カメラ屋のジャンクコーナーで購入。
下で紹介する作例はSuper Takumar 105mm F2.8のものですが、ジャンクで前玉の傷がひどかったからのちに状態の良いSuper-Multi-Coated Takumar 2.8/105に買い直しました。(写真は後者です)
Super Takumar 105mm F2.8は1963年「ASAHI PENTAX SV」の時代に発売されたもの。Super-Multi-Coated Takumar 2.8/105は1971年発売で、7層コーティングになっているようです。
≫ 参考:雌山亭「Takumar」一族における中望遠レンズの歴史
M42マウントオールドレンズに必要なマウントアダプター
Super Takumar 105mm F2.8をPENTAXのデジタル一眼レフで使うには、M42-PKのマウントアダプターが必要です。M42マウントとPENTAX Kマウントはフランジバックが同じなので、薄いアダプターになります。
オールドレンズユーザーに多く選ばれているSONYのミラーレス機で使う場合は、M42-NEXのマウントアダプターを使います。こちらは厚みのあるものになります。
オールドレンズ定番機SONY α7シリーズ
作例 | Super Takumar 2.8/105(ボディPENTAX K-7)井の頭公園にて
井之頭公園を「玉ボケ」になりそうな被写体を探してうろうろ・・・。
よくよく撮った写真を見れば、今までのものの中にも玉ボケ写真はあったはずだけど、出会おうと思ったのは初めて。
ふつうに写りはいいレンズです!中望遠と言っても小さいし、ピントも合わせやすい。
ん?なんかちょっと来てない!?
玉ボケが出そうな感じ・・・・。
そしてついに玉ボケ出ました!
作例 | Super Takumar 2.8/105(ボディPENTAX K-7)近所で玉ボケ撮影
ちょっとコツが分かってきて、玉ボケをつくるには点光源が必要だとわかり、近所でもうろうろ。
日の沈むころの時間帯はほんとに綺麗な写真になりますね。
点光源になる街灯を探して撮影。
木の葉の夕方の明かりがきれいすぎました。
玉ボケにするには距離感が大事ですね!
このレンズすごいんじゃない!?っていうくらいの玉ボケです。
やっぱり100mm F2.8くらいで探したのが正解だった!RIKENONが「和製ズミクロン」なら、SuperTakumar2.8/105は「和製Trioplan」なんじゃないの!?とひとり興奮していました笑
Super Takumar 105mm F2.8 – おわりに
というわけで、玉ボケレンズの第1回目としてSuper Takumar 105mm F2.8を紹介しました。
もちろん玉ボケレンズとしてではなくて、中望遠を探している人にもおすすめです。サイズが小さいのでそこまで荷物にならないのもいいですよ。
そして、玉ボケ(バブルボケ)にはレンズ構成が関係していることを知るのでした。
次回第2回目は、玉ボケなレンズ構成の和製バブルボケレンズが登場です!
つづく。
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