今回は、Industar-69というロシアレンズです。
2017年8月購入。LOMOの写りみたいなものを探していて出会った気もするし、ただ安いM39マウントだったから買ったような気もする。きっとどっちもだったんだろうな。
Industar-69はハーフサイズカメラのレンズ?
これはロシアのハーフサイズのレンジファインダーカメラ「チャイカ2」に付いているレンズ(チャイカ3も同じレンズかな?)。
ハーフサイズっていうのもよく知らなかったけど、フィルム節約のために写真一枚写る部分に2枚写せるようになってるカメラが出てたらしい。2倍写せるアイデアだね。
Instagramを見てると、Olympus Pen EE-3なんかが人気みたいで、それで撮影した一枚の画面の中に2枚の写真が収まったものがある。使ってる彼ら彼女らはそれを面白いと感じてるみたい。ほんとは1枚ずつ写真になってたんだよって、私もつい先ごろ知ったところですが。
Industar-69のフランジバックの合わせ方
このチャイカ2に付いてたINDASTAR69レンズは、なぜかM39マウントになっていて取り外せたらしい。このレンズだけがネットで数千円で売ってるので、私は例によってebayで購入。
以前に紹介したIndustar50-2よりも薄くて、ほんとおもちゃみたい!
ただ、交換レンズとして作られてないから、M39のフランジバックになっていない・・・。
ちょっと長いために、近くにしか焦点が合わない!泣
で、ググればちゃんと無限遠を出す方法が出てくる!よかった・・・。
1. マウントアダプターを削る
L39(M39)のマウントアダプターは、たいてい六角レンチで中を外せるようになっているから、ここを削ってフランジバックを合わせる方法。ダイソーで買ってきた鉄用のやすりでひたすら削った。1mmくらい削ればいいのだけど、金属だからぜんぜん減らない・・・。まあそれでもなんとか無限遠が出るようになった。
2. レンズをねじ込む(撮影距離も広がるおまけ付)
この方法がとても簡単で良いです。こちらのブログで紹介されていた。名盤部分をはずすと、ヘリコイドをねじ込めるようになるので、それで深めにねじ込む。ただ、これはINDASTAR69の個体差があって、なぜかねじ込んでも無限遠が出ない個体もありました。
この方法の嬉しいおまけは、ヘリコイドのストッパーになっている下の金属をはずすと、撮影距離がかなり広くなるというもの!最短40cmくらいから焦点合います。
3. フランジバックを調整した個体も販売されてます。
最後にですが、自分でフランジバック調整ができないと思う人は調整されたIndustar-69も出品されてるのでそういったものを買うのが楽です。
もともと安いレンズですが、改造レンズなので少し高めですね。
SONY NEX-5R + INDUSTAR-69 2.8/28
2017年11月撮影。可愛いパンケーキだから散歩には最適です。
中心意外、どこまでもピントが合ってない感じ。
光にもかなり弱くてファ~~~っと広がってしまいました。
コーティングがないということかな?
収差もすごくて、ぐるぐるですね。
こんな写り、人によっては良くないんでしょうけど、私は惚れてしまいました!笑
LOMOよりもトイカメラらしい感じ!
しばらくはこのチャイカ2の可愛いパンケーキレンズをミラーレスに取り付けて散歩してました。逆光を避けて、ちゃんと絞ればもう少し普通の写真も撮れます。ただ、このレンズの面白味は半減してしまうかな・・・。
というわけで、なかなか面白いし比較的お安く手に入るので、ミラーレスユーザーにはおすすめレンズですよ~。一時期は普及させたいくらいに好きでした。香港にも持って行ったけど、どこかで画像アップしようかな・・・。
M39マウントは早くもこれにて一旦お休みで、次回からはさらなる癖玉を求めてプロジェクターレンズ沼です!最終回を迎えたのにふたたびバブルボケレンズから・・・笑
つづく。