前回のSuper-Takumar 105mm F2.8にひきつづき、玉ボケ・バブルボケレンズ特集です!
第2回目に紹介するレンズは、Fujinon 55mm F2.2です。
玉ボケ・バブルボケにはトリプレットというレンズ構成が関係していることを知りました。
動画でも解説しています。
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Contents
トリプレットとMeyer-Optik、玉ボケ(バブルボケ)なレンズ構成
Trioplanが玉ボケ(バブルボケ)レンズとして人気になっていますが、そこには「トリプレット型」というレンズ構成が関係しているようでした。
画像のサイト(翻訳)によれば、Meyer-Optikが約100年前の1916年に発表したもの。これがバブルボケをするらしく当時人気で、今も人気。
そして、トリプレットの発展系であるエルノスター型やスピーディック型であれば玉ボケは出るらしい。今回のFujinon 55mm F2.2もそんなレンズ構成を持ってるらしい!
ちなみに、前回のSuper-Takumar 105mm F2.8は「エルノスター型」だったために玉ボケが出やすいということだったんですね(雌山亭さんより)。
追記:2018.05.27
トリプレット自体はCooke社の発明のようです。こちらで少し歴史に触れましたので参考まで。
和製バブルボケレンズ Fujinon 55mm F2.2
2017年7月、さらなる玉ボケレンズを探してヤフオクで購入。FUJICAのボディも付いてきました。(どっちがおまけなんだろう・・・)
玉ボケ・バブルボケ目的だからどんな状態でも手に入れたかったレンズでしたが、後玉のクリーニングマークがそこそこありました。
フジカSTシリーズ
Fujinon 55mm F2.2はフジカSTシリーズ(1970年~)のレンズで、もともとはM42マウントを採用していたが、フジカST-801(1972年9月発売)以降はこれに独自機構の爪が付き「STマウント」と称したとのこと。
つまり、M42マウントとして使うには、この爪を削らなくてはいけません。
後ろめたさもありつつ、鉄ヤスリでこの爪を削りました。ごめんなさいという気持ち。
Fujinon 55mm F2.2に必要なマウントアダプター
上記の通り、Fujinon 55mm F2.2はM42マウントを改良した「STマウント」のため、まずその爪を削る必要があります!
そうすることで、M42マウントのオールドレンズとして使えます。
PENTAXのデジタル一眼レフで使うには、M42-PKのマウントアダプターが必要です。M42マウントとPENTAX Kマウントはフランジバックが同じなので、薄いアダプターになります。
オールドレンズユーザーに多く選ばれているSONYのミラーレス機で使う場合は、M42-NEXのマウントアダプターを使います。こちらは厚みのあるものになります。
オールドレンズ定番機SONY α7シリーズ
作例 | Fujinon 55mm F2.2(ボディPENTAX K-7)代々木公園にて
バブルボケ撮影のため、木漏れ日の点光源を求めて代々木公園へ。
代々木八幡駅に降り立ちました。
この高架下の絵は小田急線からいつも見るけど、降りたのは初めて。
紗がかかったような写りになってしまうのは、後玉の拭き跡のせいかなと。
奥の葉のボケを見ても、なんとなくバブルボケになりそうな感じがでてます。
こちらも小さいですが、奥の白い花がバブルボケっぽいです。
木漏れ日の光源で、ついに、ばっちりバブルボケ出ました!
Super-Takumar 105mm F2.8の玉ボケよりも輪郭がはっきりしてますね。
これこそバブルボケ!
もちろん普通にだってちゃんと写ります笑
鴨の親子がいました。
ボケは淡くてもバブルボケな感じがでますね。
そのまま歩いて原宿方面へ。
奥も自転車かな?光ってるもの飛び散るようなバブルボケになりました。
アイスクリーム屋さんもありました。
上半身裸の男性も!日が陰った時間帯でしたが、そうとう暑かったんだと思います。
Fujinon 55mm F2.2 – おわりに
というわけで、玉ボケ・バブルボケレンズ第2回目としてFujinon 55mm F2.2を紹介しました。
この輪郭線のはっきりした玉ボケは、Instagramで見たときほんとマジックに見えたんですよね。こんなレンズがあったんですね。
オールドレンズ沼にはまったときは、まさか「レンズ構成」なんかを意識するなんて思いもしませんでした・・・。
つづく。
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