【中国製の謎フィルム】My Heart 200の正体は?自家詰めの危険性【作例・レビュー】

中国製と思われる、My Heart 200というカラーネガフィルムの作例だけをアップする予定だったのですが、この謎フィルムの正体(?)と自家詰めフィルムの危険性のことも書いてみたいと思います。

トップ画像の通り、このMy Heart 200は自家詰めフィルムぽいですよね。

自家詰めフィルムというのをよく知らなかったのですが、使い終わったフィルムのパトローネに、35mm映画用フィルムを入れて撮影したりするようです。そもそも、35mmフィルムカメラの始まりは35mm映画用フィルムを静止画に転用したことからなので、そういうことができるんですね。

それでも現像できればいいんですが、映画用フィルムは現像処理が違って現像できない!どころか、現像してくれるカメラ屋さんにご迷惑をかけることになるようです!このあたりのことも含めて書いてみました。

 

My Heart 200という中国製(?)の怪しいフィルム

from Amazon

フィルム沼状態なので、とりあえず使ったことのないフィルムがあれば試したいところ。AmazonでこのManyaoというところが販売している「My Heart 200」というフィルムを見つけて買いました。

≫ Manyao 35mmカラープリントフィルム My Heart 200 (Amazon)

送料込みで482円なので、まあ、使い物にならなくてもいいかという感じで。(カメラもレンズもそういう買い物が多いのですが・・・)

このフィルムのいちばんの問題点は、現像処理のことなる表記のフィルムがあるということ。Amazonでの説明文をよむと、

AP70、C-41またはAP70、D-76(ランダムに送信されます。機能は一貫していますが、工場バッチだけが異なります)

自分でフィルム現像した経験がないので知らなかったのですが、

C-41 → カラーネガフィルムの現像処理
D-76 → 白黒フィルムの現像処理

みたいです。ランダムに発送されるというのは、買うにも博打的です。安くなければ買えません。

それで、私のところに届いたMy Heart 200がこちらなんですが、箱には「C-41」と書いてあってふつうに現像できるよかった・・・と安心したのですが、なんと、中身のパトローネには「D-76」の表記・・・。

どっち・・・。

でも、カラー写真の作例が載っていたことと、「工場バッチだけが異なります」ということを鑑みて、C-41現像をしてもらいました。

つまり、このフィルムのC-41とD-76の意味は、現像処理を表しているわけではなくて、出荷工場を表しているにすぎないと判断したわけです。

結果として、C-41現像できました。

ただ、こういう自己判断は現像所にご迷惑をかける可能性があるのでやめるべきですね。反省です。

My Heart 200の正体は?

こちらがMy Heart 200の現像で上がってきたネガフィルム。

おわかりのとおりです。ジョジョならゴゴゴゴゴゴゴって感じです・・・。

富士フィルムのFujicolor C200ですね。これは。

Fujicolor C200は、日本国内には出荷していなくて海外用のフィルムのようです。ただ、意外とカメラ屋などに置いてあったりするので日本でも普通に買えることも多いです。

My Heart 200とFujicolor C200の写りの比較

My Heart 200とFujicolor C200の写りの比較をしてみます。果たして同じなのでしょうか?

My Heart 200 (by LOMO LC-A)

Fujicolor C200 (by Ricoh GR1v)

上がMy Heart 200フィルム、カメラはLOMO LC-A
下はFujicolor C200フィルム、カメラはRicoh GR1v

どちらも茶色というかえんじ色がかった渋い写りですね。もしかしたら、C200フィルムになにか手を加えているのかな?とも考えたのですが、そのままのような気がします。上の方がさらに渋く見えますが、おそらく、LOMO LC-Aの周辺減光の影響ではないかなと思います。

自家詰めフィルム「My Heart 200」流通の背景

実は、こんな自作フィルムが流通している背景には、アナログフィルム再燃の波が世界的にあるのでは?と思います。インスタを見ると、世界中でフィルムカメラで撮った写真であふれていますよね。

デジタル時代に見える現代で、フィルムを売ることが商売になるようなんですね。

「My Heart 200」は一例にすぎなくて、ほかにも自家詰めフィルムは流通しています。

CineStill film誕生の背景にはこの「アナログ・ルネッサンス」がありました。アナログフィルムで撮影したデイミアン・チャゼル監督の映画『ファーストマン』のことと合わせてこのことを記事にしていますので、よかったら合わせてご覧ください。

27枚撮りと書いてあるが18枚しか撮れなかった。

上の写真はこのMy Heart 200で撮影現像した最後の写真です。

実は、このフィルムを使う前にネットで情報を集めていて「27枚は撮れなかった」というのを見ていました。15枚くらいしか撮影できなかったとか、そんな感じ。

ところが、私の購入したものは27枚くらい撮影できました(正確に言うと、27枚分カメラでフィルムを巻き上げることができました)

それで、その結果がこれです!

実際には18枚しか写っていなくて、18枚以降は空回りしいたみたいで、それ以降の10枚くらいが全部多重露光になっていたみたいです。そんな偽装できるのかなぁ。

どうやら、富士フィルムのC200を半分に切って自家詰めして、My Heart 200というパッケージにして販売しているのでは?と思います。単純計算すれば倍儲かりますもんね。

Kodakの使い捨てカメラの偽造品が流通。中身は映画用フィルムVISION3

先日のコダックアラリスジャパンさんのツイート。

これはコダックの使い捨てカメラの中身に、コダックの映画用フィルムVISION3が入っているというもので、偽造品ということで注意喚起されています。

中身が違っても現像できるのでは?と思ってしまったのですが、映画用フィルムは現像方法が異なるようです。

C-41現像ではなくて、ECN-2現像処理になるようです。

こちらのブログ(Mirrorless 45.5)で、香港でKodak VISON3 250D Color Negative 5207の自家詰めフィルムを購入したという記事で紹介されていました。

私の反省も・・・。自家詰めフィルム販売は中国だけではない話。

実は、映画用フィルムの現像処理が違うことを私は全く知らなくて、興味本位で上のフィルムをebay購入しました。

こちらはNortern Film Laboというところで、イギリスからの出品でした。

中身は中国や香港で流通しているのと同じ、映画用フィルムKodak VISIOや、富士フィルムの映画用フィルムETERNAの自家詰めです。

これで撮影したフィルムをいつものように現像にだしたところ「画像が定着せず現像できませんでした」というメールが来ました。

このときは、ただ残念と思ったのですが、今回のコダック使い捨てカメラの件で知ったのですが、現像液交換やラックの洗浄が必要だそうで・・・。おそらくすごく迷惑をかけたと思われます・・・。無知はよくないですね。めちゃくちゃ反省です。

また、自家詰めフィルムの販売は海外に限った話ではなくて、日本のヤフオクやメルカリでもあります。

My Heart 200 作例 (by LOMO LC-A)

おそらくFujicolor C200なのですが、作例も載せておきます。カメラはトイカメラの王道LOMO LC-Aです。
Fujicolor C200の作例と、LOMO LC-Aの使い方はそれぞれ下の記事で紹介していますので、よかったら合わせてご覧ください。

 

おわりに – 自家詰めフィルムは現像まで自分でできる人向け

というわけで、今回は「My Heart 200」のレビューと、自家詰めフィルムの危険性のことを合わせて紹介しました。

コダックの使い捨てカメラの偽造品の注意喚起がありましたが、正規品を名乗っての販売は違法ですが、自家詰めフィルムの販売や撮影は趣味の範囲ではいいのではと思います。
なんとなくマンガ・アニメの二次創作にも似ていますが、これを全部違法でやってはいけないとなると、結局アナログフィルムの盛り上がりの波までつぶしかねません。

ただ、知らないでそれをいつものカメラ屋さんで現像に出すととても迷惑をかける恐れがあるので、自家詰めフィルムを買う場合は、現像まで自分でできるようになってからと言えそうですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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