前回はダマスカス観光の様子を書きました。今回はレバノン・ベイルートまでの長い道のりです・・・。
レバノン旅行記:シリア~レバノン出入国。
ガラージュバラムケに向かう
朝6時に起きると、ベイルート行きのバスに乗るために「ガラージュバラムケ」に向かう。
ガラージュとは、中長距離バスのターミナルのこと。
歩いて行くつもりだったが、欧米人バックパッカー4人組がセルビスを止めたので、走って行って運転手に、
「バラムケ?」と聞くと、
「乗れ」
と言われて、乗り込んだ。
25sp硬貨を渡すと、5人分でちょうどだと言われ、こっちのバックパッカーたちとお金のやり取り・・・。
カルナック(国営バス)
今までに乗ったバスはブルマン(私営バス)だが、初めて国営のカルナック。
7時にチケット売り場が開いた。
レバノン・ベイルートまでは175spだったので、売り場の女性に200spを渡すと、
「no change.」お釣りはない、と言われる。
何を・・・
開いたばかりでそんなはずあるか・・・と。
これが国営の対応かとイライラする。
日記を見ると、ここで「JRも国鉄のころは~~」と書いてあって、思考回路は10数年経っても変わってない笑
バスもメンテナンスが行き届いてなくて、席のテーブルがあるところもあればないところもあってバラバラ。
そりゃあ、私営に負けるわけだ・・・。
レバノン旅行記:48時間のレバノン滞在
8:30ころイミグレーション
これが自分の無計画の恐ろしいことなのだが、ビザが必要とかどうとかよく分からずに入国しようとしたらしい。
いや、たぶんダマスカスの日本人たちに少しは聞いてたとは思うが・・・
それで、前にいたフランス人バックパッカーの女性二人組に、
「レバノン入国にビザは必要なのか?」聞く。
「48時間以内なら無料なのよ」
と教えてもらった。他にも何か英語で説明されたが、理解できてなさそうなのが顔に出てたのか、
「Do you understand?」
と聞かれてしまった。
そして、48時間の無料のビザで入国することができた。
ありがとう、みなさん。
レバノン旅行記:ベイルートのバスターミナル
バスターミナルに着くと、タクシーが声をかけてきた。
パルミラからのバスで教えられたこの言葉、
「Don’t forget. Not Taxi, Service!」
僕はタクシーには乗らない。セルビスに乗るのだ。
しかし、タクシーのその運転手は、
「これはタクシーじゃない。セルビスだ」と言った。
旅行者だと思ってよくも嘘をつくなと思った。
それで、ワゴン車のセルビスぽいのに乗った。
バス?タクシー?セルビス?
あとあとガイドブックを見て、あの運転手が嘘を言ってないことが分かった。
セルビスとは、乗り合いタクシーのことだった。
どうやら見た目には変わらないらしい。
運転手の判断でできるのだろうか?
表示はされていたのかもしれない・・・。
他のブログによると、乗るときに、
「セルビス?」と聞くらしい。
やっぱり旅行者には分からないようだ。
それで、僕が乗ったワゴン車は「バス」だった。
自分の勉強しなさにやれやれする・・・。
運転手さん、ごめんなさい。
乗ったワゴン車も方向が違うと言われ、すぐに降ろされた・・・。
レバノン旅行記:ハムラ地区を目指す
バスも違うと言われて、結局歩くことになって、どうすれば中心地のハムラ地区に行けるのかわからない。
制服を着た男性が4,5人いて、彼らに聞いてみる。
かれらはセキュリティーサービスの仕事をしていると言った。
「セルビスに乗ればいい」
と教えてくれて、彼らは親切にもセルビスを停めてくれるという。
そもそも、中心地がハムラ地区だということも知らなくて、車を停めては「ハムラ?」と言っているなと思った。
しかし、停まったのは「タクシー」。
いや、本当はセルビスなのだが、僕はその違いをまだ知らない。
なんでタクシーを停めるんだ?わけがわからないと思いつつ、この親切を断り、歩くことにした。
ひとりのお兄さんが主に英語を喋れて、別れ際にニヤニヤしながらこう言った、
「僕は君に親切にした。君は僕に何をしてくれる?」
これは困った。
チップと言うことだったのだろうか?
そんな風にも思えなくて、僕の答えも滅茶苦茶なのだが、
「君をこのカメラで撮ってあげることができる」
と答えた。すると、
「OK」と笑ったので、僕は、nikonのフィルムカメラを彼に向けた。
笑ったのではなくて、やれやれかな・・・。上の写真はそのときの一枚。
現像するまで、ちゃんと撮れたか楽しみな一枚だった。
そのあとも、普通は人が歩かなそうなバイパスのようなところを歩き、最後はジョギングしている男性が案内してくれて中心地まで辿り着くことができた・・・。
レバノン旅行記:ツーリストインフォメーション
泊まるホテルも決めていなかった。
それで、ツーリストインフォメーションに行けば情報があるだろうと、寄ってみることにした。
日記を見ると、レバノンの『地球の歩き方』も持っていたようなのだが・・・。
バックパッカーで何か国も行く場合、すべての国のガイドブックを持ってはいられないから、出会った日本人とガイドブックを交換するのが恒例としてある。
このときも、おそらくそうして誰かからもらったんだと思う。
ツーリストインフォメーションは、きれいなオフィスで冷房が効いていて涼しかった。
およそ、汚いバックパッカーが来るようなところではないように感じた。
それとも、ここは事務所のようなところで、旅行者が立ち寄るのは別だったのか・・・
そこにいた女性スタッフたちも僕が来たことに不思議そうに見ていた。
いつもの業務とは明らかに違うようで、
「何しに来たの?」
と言われているようだった。
「安い宿が探せないかと思って・・・」
と言うと、3人くらいいた女性スタッフはごにょごにょと相談をはじめ、ひとりが諦めたように、
「私が調べるわ」
とやって来た。
そして、いくつかのホテルに電話をかけて聞いてくれた。
安くても$20はしてしまい、一日の予算がホテル代だけでなくなってしまう。
それは困ると言っていると、
「トイレ・シャワー共同でも構わないの?」
と聞かれと、構わないと答えた。
そこはシングルが空いていなかったが、ダブルでも1800LL(1440円くらい)で他よりずっと安かったので、そこに決めた。
「ショクラン」
と言って、事務所をあとにした。
いや、本当にありがとう。
やっと宿に辿り着く
それからも親切なレバニーズに道を教えてもらって、ホテルの近くまで来ることができた。
セキュリティーのお兄さんが、自分のことを「レバニーズ」と言っていて、そういうんだと知った。
『Maltinaz Hotel』
というホテルで、その看板を見つけて入った。
それはとても綺麗なホテルで、僕が泊まるのは別館だったりするのかなとか思いつつ・・・
入り口のボーイに聞くと、
「ここは$100するホテルだぞ」
と言われ、その奥の建物ではないかと指さした。
Maltinaz Hotelを目印として教えてくれていたようで、泊まるのはゲストハウスのようなところだった。
結局ドミトリーも空いていて、$6で泊まることができた。
ゲストハウスでは奥さんらしい黒人の女性が洗濯をしていた。
なんか雰囲気がいいなと思った。
まだ14:00すぎだったが、歩き疲れて寝てしまった・・・。
次回は、アラブぽくないベイルートに癒された話です。ファストフード店に入りました。
つづく。