前回はアラブぽくないベイルートの雰囲気を書きました。今回はレバノン一家に出会った話です。そして、レバノンラストです!
写真:2003.8.20撮影、レバノンの一家。
レバノン旅行記ベイルートの家族:まだここにいるか?
マクドナルド前の、海岸沿いの遊歩道。
ここは街灯が明るかったから、しばらくベンチで旅のメモなどを付けていた。
すると、隣におじさんが座った。
ベンチはある程度長かったから、こんなにすぐ隣に座ることもないだろうと思っていたら、一人ではなく奥さんと子供たちも一緒だった。
気になるけど、気にせずメモを付けていると、
男の子が声をかけてきた。10歳くらいの子。
「How are you?」
続いてお父さんが質問をしてきた。
「Where are you from? Korea? China?」
「No」と答えると、今度は男の子が、
「Japan?」
「Yes」
男の子は当たったのがとても嬉しそうで、お父さんに誇らしい顔を見せた。
もう一人は高校生の女の子だった。
お父さんや弟は英語をあまり話せないらしくて、彼女がいろいろ聞いてきた。
ただ、僕もそんなに話せるわけではなかったから、
「あなた英語があまりできないのね?」
と言われてしまった・・・。
旅のルートや大学で勉強してることを聞かれて、答えた。
お父さんが、
「まだここにいるか?」
と聞いてきて、とくに予定もないから「いる」と答えると、どこかへ行ってしまった。
レバノン旅行記ベイルートの家族:レバノン一家が集まる
しばらくしてお父さんは、姉らしい女性と、その1,2歳の子供を連れて戻って来た。
一家が集まってしまった笑
さらに、お兄さんも友達と共にちらっと顔をだした。
彼は挨拶だけすると行ってしまった。
家族とこうしているのがちょっと照れくさかったのかもしれない。
中東は暑いから、夜にピクニックみたいなことをするのだろうか?
お母さんの手作りの食べ物(どういうものか全く忘れてしまった)とか、前のマクドナルドで買ったハンバーガーとかを持ってきていてみんなで食べた。
僕も少しもらってしまった。
レバノン旅行記ベイルートの家族:多民族国家のレバノン
高校生の女の子くらいしか英語ができなくて、主には彼女との英会話の勉強みたいになった。
アラブは本当に男だらけみたいだったし、日本でも理系で女っ気のない僕はそれだけでもウキウキしていたと思う。
会話の合間合間で「私の英語は上手い?」と聞いてくるのがかわいらしかった。
彼女はフランスやアメリカが好きだと言い、シリアは決して行かない国だと言った。
多民族国家のレバノン、いろいろと複雑そうだ・・・。
彼女たちはどういう民族になるのだろうか・・・。
(そして、真逆の考えの青年とも会うのだけど、それはまた別のときに。)
水タバコ初体験!
あとで来たお姉さんは、水タバコを持ってきていた。
水タバコは、ときどき軒先で吸っているおじさんがいたり、吸うためのお店も見た。
画像がそれで、中東に行ったことがあればお馴染み。
日本ではシーシャという言い方が一般的だけど、フーカーとも言い方もあるらしい。
検索すると老若男女の水タバコしている画像が出てくる。
カフェやプールや海岸で若い女性がしている画像もあって、文化のまるで違うアラブはやはりミステリアスだ・・・。
火の通った炭を用意していて、それを装置の上に置く。
香りをつけるハーブによっていろんな香りを楽しめるようだ。
お父さんはこれを僕に見せるために戻ったのかな?
男の子以外はみんな吸って、僕も促された。
日本でタバコは吸わないと決めていたけど、さすがにこれは断れない。
マネをしてパイプをくわえて、大きく吸った。
やりかたが違ったのだろうか?
それを見て、家族が一斉に笑った。
タバコを吸わない僕にはこの良さがよく分からなかった。
日本人でやってる人がいたらちょっと聞いてみたい。
レバノン旅行記ベイルートの家族:そして、お開き
家族たちと夜の12時近くまでここにいた。
僕がいたせいで帰れなかったのかもしれないな・・・。
お父さんが「明日もここにいるのか?」
と聞いてくれたが、レバノンには48時間しかいられない。
明日にはベイルートを出ると伝えた。
女の子が、
「明日もいれば、お母さんが料理をふるまうと言っていたのよ」
と言ってくれた。
素敵な時間をありがとう!!
レバノン旅行記ベイルートの家族:翌日のマック
翌朝、10:30にホテルをチェックアウトすると、マックに寄った。
チキンバーガーとポテト。
ようやくマックでの食事ができた。
この時間はほとんど客がいなかった。
窓の外にレバノン一家といた場所が見える。
釣りをしてる人や、孫といるおじいさんが見えた。
とても天気の良い日だった。
昨夜のことがまるで夢のようだった。
レバノン旅行記ベイルートの家族:レバノンのこと
のちに、日本人の旅行者に聞いて分かったことだけど、
「レバノンの48時間滞在」には当日は含まれないらしい。
つまり、入国日+48時間の滞在が可能とのこと。
これを知っていれば、もう一日いてあの一家と過ごせたのかなぁ。
でも、当時はすごく人見知りだったから、結局断っていたかもしれないなぁ・・・。
レバノン、と言ってもベイルートにしか行かなかったけど、ここは都市なのに人が親切ですごく好きな国になった。
ちょっとタイのバンコクを彷彿とした。
砂漠ではなくて、湿度があって、木々も多くて、空に雲があった。
汗をかいたのも久しぶりだった。
ありがとうレバノン!!
次回は、シリア再入国です。ラタキアへのバスで出会いも!
つづく。